4:Justice is Blind.
千が、俺の真奈美を好きだったてことは。
付き合いもなげぇし、真奈美はいい女だしな。
まぁ前から気付いてたって言っても、気付いたのは卒業した後だ。
でも多分、アイツも俺と同じ様に、聖帝に通ってるときから真奈美に惚れてたんだと思う。
アイツが黙ってんのに、こっちから口出すのは悪趣味だってんで放っておいた。
そしたらさ、アイツにしては結構長い間同じ女と付き合ってたから、別に惚れた女ができたんだと思ったんだよ。
聖帝に通ってる女だっつうから真奈美を迎えにいったついでに、その女の顔を見てやった。
髪のみじけぇ、まぁかわいい女だと思ったぜ。
てっきり真奈美のことは吹っ切ったんだって思ったら、なんのことはねぇ、アイツ真奈美とは似てもいねぇその女とゴッコ遊びしてやがった。
なぁ、千、俺とお前の仲だろ?
何で言わねぇんだ。アイツを諦めきれないって。
明日はクリスマスイブだ。
お前が去年の真奈美のドレスと同じドレスを手に入れたって話は聞いてる。
聖帝祭、俺は行かねぇ。
お前は真奈美と向き合うんだ。
どんな結末になっても、俺とお前と真奈美は上手くやっていける。
そう思うだろ?千。
作品名:4:Justice is Blind. 作家名:てぃ