世界の構成
見上げた世界は、空の青さが半分で、半分が遮断されていた。それを好んで穴を掘る。
近頃、鋏を入れていない髪も、遮断のためな気がした。世界との遮断。
ぼんやりみえる世界を、描いて完結させるのが好きなのだと思ったりした。しかしそれすらも自分への言い訳なのだと思う。
微かにたつ土埃。
正午に近いひかり。
じんわり滲む額の汗。
寄りかかり、上を見上げたら、木々の枝が影になり空を黒い枠で細々と分け、それに満たされている気がした。
縄梯子と目が合う。既に身の丈の倍は掘った。
あれを登れば外界に出られる。あのひとの姿も垣間見れるだろう。
どんな言葉で、繋ぎ止められる、
私には手段も方法もない。結論も向かう先もない。どうかしたい訳ではないはずだったのだ。
はずだったのだ。
心臓が痛む。内臓が軋む。脈拍が早まる。指先が空気に触れる。
あぁ、あぁーもう。
分かつものはなに。
まだ始まりもしないこれからにピリオドを打つのが、わたしの好むところなのだ。