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（３）

手を上げろと背中越しに銃を突きつけられた。
夕方の階段の踊り場には、窓から差し込む夕陽を受けて、二つの影が重なるように落ちている。
何もそんな物で脅す必要はないのにと、背後から抱きしめる腕に身体を預けた。
どうせその銃は玩具だ。
気もそぞろにさせるのは、布越しから伝わるもう一つの銃だろう。