二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

卑怯

INDEX|1ページ/1ページ|

 




私達は、アンドロイド。感情なんて、無いはずなのに、ね?
 デボルは、死の間際壊れてしまった双子の妹を見た。いつも穏やかな彼女の、あの上品な唇から「ぶっ殺してやる」
なんていう言葉が出るとはいささか意外ではあった。でも、双子に作られたのにまったく似ていないポポルがちょっとだけ、自分に似てる近い存在になった気がした。
 

――あぁ、ポポル。哀しまないで。私はきっと永く生き過ぎたんだ。アンドロイドとして、「人」として。
    ニーアと触れ合ってるうちに、レプリカント同様に私達にも「心」が「自我」が生まれてしまったんだ。
    それに、気付きたくなかった。だって、気付いたら痛いから。アンドロイドだから、自分は道具だと思えばなんとか、
    「心」を捨てられたんだよ。見てみぬふりができたよ。
 

「ポポルさん!どうしてなんだ?もう・・・やめてくれっ!俺たちはポポルさんたちに育てられたようなものなんだ」

でも、ポポルは攻撃の手を緩めない。唇は歪な形を保ったまま。ニーアの言葉に返事を返そうという意思が感じられなかった。目を見開き杖を振るう。
 ――やめて、やめて。もういいよ、ポポル。
    生きて、欲しかった。所詮、あたしたちはアンドロイド。作られた存在で、操り人形で、幸せとか願っちゃいけない。
    でもね?この長い間に、レプリカント達に感情が生まれたように、あたしたちにもあったんだ。

 「デボルっ!どうしよう、血が止まらない・・・・」
ごめん。こんなの卑怯だってわかってる。君だけ残すのはおかしいって、可笑しいって・・・わかってる。
置いて行かないで。そう聞こえたきがする。気のせいかな?目の前が暗い。
死ぬ?アンドロイドに死ぬなんて、変だ。活動停止?まぁ、いいか。
あぁ、最後に君の顔、見たかった・・・なぁ。

                                          
愛してる。きっと、君のこと。レプリカント達や人間みたいにいうと、この感情はそれなんだ。


作品名:卑怯 作家名:namo