殺し愛
好き好き好き。幾つもの想いが積み重なって、私の中でどんどん膨張していく。そのせいで、最近の私はひどく胸のあたりが重い。息苦しさすらあった。
「…お兄ちゃんのせいなんだから。」
きっと静雄お兄ちゃんは、そうやって私を殺す気なんだ。だって、殺し屋なんだもの。私はまんまと罠にはまって、静雄お兄ちゃんを想いながら死んでいくんだ。
狡い。酷い。私が静雄お兄ちゃんを殺すはずなのに、逆になるなんて。静雄お兄ちゃんも私と同じように苦しんで、私のせいで死ななくちゃ駄目なんだから。
だからだから。
「静雄お兄ちゃんは私を好きにならなくちゃいけないの。」
そしたら私たちおあいこだものね。