大切な日にはお祝いをvv
まぁ、この日が来たからって何てことも無い・・・わけじゃないけど。
7月14日・・・。そう、今日はフランシスの誕生日だ。
今までは何も無いまま過ぎた一日だったが、今回はそうには行かないらしい。
俺達は「恋人同士」だからだ。
知己会い始めたのは10月14日。俺の誕生日だった。
いきなり告白され、断る理由もないし、あいつの事も嫌い・・・ではなかったから付き合ったのだ。
だからそのお礼・・・にプレゼントすることにした。
用意したのは、薔薇の花束に、俺の手作りスコーン。
ごく一般的な物にした。・・・まぁ、コレくらいのものしか用意できないし。
コレに手紙を添えればいいだろう
午後4時頃、準備も整い、渡しに行くことにした
凄く緊張する・・・。上手く渡せるかなぁ・・・。喜んでもらえるか・・・///
そんなことを思っていると、フランシスの家の前まで来ていた
「すぅーー・・・はぁーー・・・。大丈夫・・・大丈夫・・・俺なら出来る・・・」
と、深呼吸と自己暗記をかける。
すると・・・・・・。
「あれ?アーサーじゃん」
「!?」
後ろを振り向くと、フランシスの姿があった
「俺んちの前で何してるの・・?」
「えっと・・・その・・・」
急な事だったため、思うように話せない
「あれ?何持ってんの」
「ちょ・・・これは・・・あの・・・・・・」
「見ーせーてー!」
「・・・ッ! ほらよ///」
「えっ・・・?」
言うのが恥ずかしくなり、持っていたプレゼントを
フランシスの目の前に差し出す
「何これ!!」
「き、今日はお前の誕生日・・・だ・・・ろ・・・だから・・・」
「くれるの!?」
「//////」
「メルシーーーーーー!!!坊ちゃん大好きーー!!」
「ちょ//」
抱きつかれた。別に・・・嬉しくなんて・・・・・・
「ゴメン・・・な、こんなものしか用意できなくて・・・。本当は指輪とかあげたかったのに…」
「いいの♪お兄さん坊ちゃんの気持ちだけでも充分だよ!」
「//」
「・・・!そうだ!お兄さん今からディナーにするけど・・・食べてかない?」
「!!・・・いい・・・のか?」
「うん!ってかむしろ食べてって!!」
「じゃあ・・・そうさせてもらうよ・・・///」
こうして無事に一日が終わった。・・・結構いい一日だった・
来年も・・・幸せな一日でありますように。
~happy end~
作品名:大切な日にはお祝いをvv 作家名:ことね