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森永 マミィ
森永 マミィ
novelistID. 10853
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世界で一番熱い日…たぶん。

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☆イロモノです!現代風パロ。いろいろ突っ込みどころがあるでしょうが、許してください。ノリだけで書いてます(すみません)。それでもイイ!という奇特な方はお進みください(汗)
続きは次のフリーペーパーで!山土高土。

 世界で一番熱い日…たぶん ①

「オラ、テメェら!持ち場につけ!」
「ハイッ!」
土方の号令で各隊は持ち場へ散って行った。
今日は日本最大級と言われるイベント会場、大江戸ビッグサイトで、高杉率いる鬼兵隊が花火をぶっ放すらしいという情報を得た為出動となった。
たしかにこのイベントは毎年ニュースでも報道されるくらい、日本はおろか外国からもたくさんの人が詰めかける。もしそこでテロなど起きてしまったら大惨事となってしまうのだ。その恐ろしい可能性を防ぐためにも真選組が夏の盛りの暑い中、見張りに立つのだ。だが最初、事前に会場の見取り図やイベント概要等を入手して、どういう手で行くか真選組副長、土方は頭を悩ませた。会場は大変広いので配置するにも難しい。しかも、多く人が集まる場所と比較的穏やかな場所があるらしい、というのを聞いたがどれがそうなのか自分では検討もつかなかったのだ。
イベントスタッフによれば「東方」やら「デュラ……」とか言っていたが暗号のようでさっぱりわからない土方である。
とにかくイベントスタッフから当日の混雑が特に予想される箇所を重点的に人を配置するとともに、東1~3ホール、4~6ホール、西ホールとそれぞれ巡回する隊も決めて不審物や不審者がいないか見張ることにした。
―早速第一報が入る。
「土方さん、怪しい奴が其処此処にうろちょろしていやすぜィ」…沖田だ。
「ハァ?どういうことだ?」
「へんなキャラTにジーンズでリュックをしょっていやす。しかも髪がロン毛のくせに手入れもされてなくて臭ぇのなんの!」
「それは不審者じゃなくて単にオタクだろが!てめぇ、くだらねぇこと言ってねェでちゃんと見張れ!」
「へいへい。ちッ 土方死ね」と捨て台詞を吐いて切れた。
…たく。ただでさえ、今日は煙草も指定場所以外は吸えないのでイライラが募るばかりなのだ…。
ふぅ、と大きなため息をつく土方だった。
さて、土方も巡回すべく山崎を連れて廻ることにした。しかし人が多すぎて巡回も難しい。
「土方さん、マジで人凄いですねぇ」
山崎が言うとおり、想像以上に人が多い。まっすぐ歩くのすらままならない。
――― こんな人がごった返してる中で鬼兵隊がテロなんぞやったらひとたまりもねぇな。
緊張感が走る土方だ。
しかしおかしい。ちょっと歩いただけで会場の人々の視線を何故か浴びている気がするのだ。それに遠巻きにじぃっと眺められてる感じなのが気持ち悪くて仕方がない。
と、突然声がかかった。若い女二人である。
「すみませーん」
「ハイ」
「写真撮らせてもらってもいいですか?」
「いや、勤務中なので…」
「残念です。そのコス、銀魂の土方ですよね!本人そっくりだしカッコイイのでつい…。頑張って下さい(はぁと)」
「あぁ…。って。ハァァァ?」
ぎ、銀魂って、土方って…どういうことだ?そっくりって?俺がその土方なんだけどォォォ!
いきなり頭が?だらけになってしまったまま、同じようなことを度々言われ、辟易してしまった。
しかも「今日はマヨ持参ですかぁ?」とか言われた日にはなぜ、俺のことをそんなに知ってんだァァァ!と心で絶叫の土方である。
疑問を持ちつつ、西ホールと呼ばれるうちの二階を揉みくちゃにされながらもやっと巡回したので、エスカレーターを降りていき下の会場内へ入る。すると…。
発見してしまった。…「銀魂」という言葉を。
そのあたりには、万事屋やら俺?!と思われるものが描かれている本がたくさんあった。
その上何故だか俺と銀時とか、俺と山崎とか、二人でいるポスターやら本が多いのに愕然とした…。
「――― 山崎。これは一体…なんだ?俺のように見えるのは気のせいか?それに、あのポスター、オメェと俺、なんでくっついてんだ?頬そめて…」
「さ、さぁ…なんででしょうねェ?」と言いつつ、山崎は斜め上の方向を見遣る。
…山崎はぜってぇ知ってんな!と確信した土方。
「一体、何なんだ?説明しろ!」
言ってからふと見ると机に置いてある本がちょうど土方と山崎が一緒に描かれている本だった。ついうっかりそれを取り、ぱらりめくってみたら…。
「〇×☆△□※~~!!」
――― あまりの衝撃に眩暈を感じてしまった。
なんで山崎と俺がくんずほぐれつ…。本人置き去りでこんな捏造してんだァァァ!羞恥以外の何物でもねェ!本をバサリ、と放心状態で元に戻す。
 一般人に怒る訳にも行かず、心中怒りで煮えたぎりながらずんずん進む(しかし、その後ろで山崎が、山土本や土山本をホクホクしながら買っているのを知らない土方だ)。
それにしても…。周りの視線がうざすぎて堪らない。そんな中、気になる箇所を発見した。
「ねぇねぇ!あの人、高杉そっくりだったよねぇ!」
「ほんと!マジで高杉っぽい!ウィッグじゃなくて自毛だし、眼つきも怖いしさぁ!」
「だよねぇ!」などと怖いと言いつつもはしゃいでいるのだ。
…な、なんだと?どうやら、長い行列の出来ているところが、その高杉そっくりな奴だというので、そこに足を向けてみることにした。

見ると…。あれは…。紛れもない、本人だった。