短いのまとめ
臨帝/
ほろほろとつまらない自尊心が零れ落ち、崩れる。さらさらと確かに形があった筈の余裕が蕩け切って、流れる。
人は独りで生きては行けない。人間関係とか、そんな不確定なものに縋らなければならない。例えるなら、血液みたいにしっかりと拭わなければ表面上でさえ取れないもの。遺伝子情報だとか大事なものが、隙間なく詰まっているもの。唯一無二といえば、に返答されるもの。
それでも今だけは、この瞬間だけはひとまず脇に置き去りにして置いて。
「臨也さん、」
「…(無視)…」
「臨也さん臨也さーんいーざーやーさー「何さ」呼んだだけです」
「…何よそれー…」
臨也さんに、まだ僕の声が届くかどうか確かめただけ、それだけです。
ほろほろとつまらない自尊心が零れ落ち、崩れる。さらさらと確かに形があった筈の余裕が蕩け切って、流れる。
人は独りで生きては行けない。人間関係とか、そんな不確定なものに縋らなければならない。例えるなら、血液みたいにしっかりと拭わなければ表面上でさえ取れないもの。遺伝子情報だとか大事なものが、隙間なく詰まっているもの。唯一無二といえば、に返答されるもの。
それでも今だけは、この瞬間だけはひとまず脇に置き去りにして置いて。
「臨也さん、」
「…(無視)…」
「臨也さん臨也さーんいーざーやーさー「何さ」呼んだだけです」
「…何よそれー…」
臨也さんに、まだ僕の声が届くかどうか確かめただけ、それだけです。