普通の子
私は普通の両親、祖父母、弟と生活をしています。
名前は「洋子」といいます。
今日は、私の子供時代のことを兎さんに聞いてもらいに来ました。
まず、1番思い出に残っている出来事をお話しします。
7歳
家から歩いて2.3分の所に広地(ひろち)店という小さな雑貨屋さんがありました。
背の高いおじさんと、ちょっと小太りのおばさんが営んでいました。
7歳になったばかりの私はその日ちょっと不機嫌でした。
なぜなら、前日は私の誕生日でしたが、両親からもらったプレゼントは通学用の靴下と靴でした。
これは、とても納得のできるものではありませんでした。
朝から不機嫌だった私ですが、母に付いて広地店にお買い物に行きました。
母は、お昼ご飯用にお豆腐とコロッケを買っていました。
私は、わがままを言う事はとても恥ずかしい事だと思っていたので、お店のなかをウロウロ歩き回っているだけでした。
そんな私の前に、10円くじの景品(はずれ用)のシールが束になって(30枚位)、駄菓子の上にポンとおいてありました。