崩れたぼくの防衛線
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ニーナ、と呼んでからなんでもないよとアンタは笑った。昔のオレならなんだこ
いつ、と内心引いていた所だけれど、オレの心は何だか温かくなった。それはき
っと既に始まった恋のせいだった。
アンタに逢うまでオレの心は薄っぺらで、恋なんてしたことも無かった。正確に
言えば防衛線を張っていた。本気で恋しちゃダメだって。アンタに出逢ってそれ
が変わった、変わらされた。有無を云わさずオレの心を奪っていった。
彼女の目がじっとオレを見つめる。心の中を覗かれるみたいでオレは無意識に胸
を押さえた。オレの丸裸の心を見られないように。
「なぁアンタ、」
「?」
オレのココロを崩してくれて、あんがと。
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ニーナかわいいよニーナ!
バンビ最高だよバンビ!
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