ビターな君のあまい一言
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日頃はつれない設楽先輩が、たまに可愛くなる時がある。あたしはその瞬間が大
好きで、そんな瞬間を独り占めしたくてたまらなかった。そして、敢えてやらな
くても独り占めできちゃうのがたまらなく嬉しかった。
そんなあたしのいつものイタズラがこちら。
「せんぱい、あたしのこと好きですか?」
こう聞くと先輩は必ず黙る。黙って赤い顔をする。そんな先輩があたしは可愛く
て仕方ないんだ。
わざと瞳を潤ませて、先輩の顔を覗き込む。そうすると先輩はいつだってこう言
ってくれるんだ。
「………好きじゃないとは、言ってないだろ。」
頬を真っ赤に赤らめながら。
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お題は拝借。
設楽先輩デレた記念に書きました!
ツンデレって書きにくい/(^o^)\
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作品名:ビターな君のあまい一言 作家名:圷座