目隠し
やまなし。おちなし。
ただの妄想。
それでもバッチ来いな方のみスクロールどうぞ
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俺様は最近思うのだ。
股間にバラのフランシス。
裸にエプロン(?)なアーサー。
俺様の可愛いかわいぃ弟の貞操を守り抜くためには、この二人にのみ警戒していればいいのだと。
・・・しかし、この考えは甘かった。
本当に警戒すべき相手は別にいたのだ。
しかも、物凄く身近に。
それこそ人畜無害そうな顔をして。
***
ある穏やかな朝。
「・・・(スースー)」
少し寝苦しそうに眠る弟の隣。
「・・・ヴェッヴェッ」
弟のムキムキに抱きつくように身を寄せるフェリシアーノ。
シーツをきちんと肩までかけ幸せそうに眠る顔は、まさに天使だ。
・・・可愛い。
溺愛する弟の可愛い寝顔の隣に天使の寝顔。
・・ヤベェ。
楽園みたい(ry
・・・なんて、どこぞの自称親分のようなことを考えている場合ではないのだ。
仮に、この幸せそうな二人を優しく包み込むシーツを剥いだとしよう。
そこにどんな光景があると思う?
一方はラフなパンツに、ムキムキな体を覆い隠しきれていないタンクトップ姿。
もう一方は・・
全裸だ。
上も下も。
下着?
そんなサービスはない。
ルッツ曰く、初めはシャツを羽織るくらいの恥じらいはあったらしい。
(シャツより先に身につけるべき服があると思うのだが)
しかし、最近ではもっぱら全裸のようだ。
薔薇装備なだけ、フランシスの方が幾分かマシかもしれない。
そんなわけで、今日も可愛い弟の寝顔を拝みたいが為に早起きした俺様の努力は、目の前にいる小悪魔の安らかな寝顔の前に無に帰するのだった。
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(チェッせっかく温かいうちに朝食を食べようと思ったのによ。)
いつも忙しい弟のために、たまには朝食でも作ってやろう、と思う日もある。
しかし、そんな日に限って、狙ったようにあの小悪魔は現れるのだ。
彼の存在など気にせず、二人を起こして朝食に呼べばいい。
しかし、ギルベルトにはそんなことできなかった。
仲良く寄り添って眠る二人は、起きた後も実に仲睦まじくイチャつくのだ。
***
「ヴェッッギルベルトッッ!このご飯スゴく美味しいよ!」
「マジかッッありがとうな!!」
「おいっフェリシアーノッッ!食べながら喋るなッッ・・・・あぁもぅ、口も汚れている」
んで。
汚れたお口をふきふき・・て、新婚さんか。貴様ら。
***
「ルートーー!大変だよ!俺、こんな格好で来ちゃったからスーツ無いよぉッッ」
『こんな格好』って自覚はあったんだな。
ってか、スーツケースは持ってくるのに、何故スーツを忘れた。
「お前は・・またか・・」
『また』だったのかッッ?!
「この前のように俺のものを貸してやりたいが・・」
「・・ぶかぶかすぎだったよね~」
そういえば、やけにサイズの大きい服を着てる時があった気がする。
素直に可愛いとか思ってた俺って・・・
「・・仕方ないな。兄貴。すまないが・・」
「あー。わかってるって。」
そうなりますよね~。
「少し大きいだろうが、俺のものよりマシだろう。」
「ヴェーッッルートッッ!ありがとうッッ」
・・・スーツ貸すの、俺様なんだけど。
―――というように、朝っぱらから二人の仲よさぶりを見せつけられる羽目になるのだ。
つまり、俺様蚊帳の外。むしろ邪魔者?
ひとり楽しすぎるぜーー!!
・・・・・。
弟ができて数百年間。
可愛いかわいぃ弟の貞操を守り抜くためにお兄様奮闘してきたが、もうお役御免のようだ。
弟曰く、彼らの間には何もないそうだか、それも時間の問題だろう。
愛するルッツの貞操。
あわよくば、俺様が奪っちまおう・・なんて、やっぱり許されなかったらしい。
(まあ、しょうがねぇよな。フェリシアーノちゃん、可愛いし)
なのに悲しいことに、俺様はあの天使のような小悪魔を嫌いになれないのだ。
(とりあえず、スーツ用意しとくかな。)
どうせ、二人が起きてくるのはもう少し後だろうから、先に朝食を食べてしまおう。
仲睦まじい二人を見ながらの食事ほど虚しいものは無い。
二人のことは好きだ。
いくら弟をとられたからといって、フェリシアーノを嫌いになんてなれない。
むしろ、フェリシアーノのことはかなり好いている。
でも、辛いのだ。
二人が仲良く寄り添っているのを見るのは。
嫌なのだ。
わかっている。
これは明らかに嫉妬だ。
こんな自分に嫌気がさす。
弟の幸せを素直に喜べないなんて・・・。
「おはよう。兄さん。」
「ヴェー。おはよう~ギルベルトー。」
パタパタと、二人が下りてくる。
「おぅッッおはようさん。朝食出来てるぜ!」
「兄さんが朝食を作ってくれるなんて、珍しいな」
ルッツは少し申し訳なさそうな顔をして、起こしてくれれば手伝ったのに、と言った。
「たまにはお兄様らしいとこ、見せなきゃだろ?」
そう言って笑ってやると、ダンケ。と言って小さく微笑んだ。
「・・・おら。二人とも。さっさと顔洗ってこい」
リビングから仲良く出ていく二人の後ろ姿から目をそらす。
また今日も、仲良く出勤する二人を視界に入れないように見送るのだ。
*****
いつかは日常化する光景。
でももう少し、非日常でいて欲しいから。
今日も明日も見ないふり。
私自身に
目隠しを
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あれ。ギャグになる予定だったのに…終わりがまさかのシリアス系?酷いにも程がある。
フェリちゃんは全裸でルートのベットに潜り込んでいると信じてやまない。
下着はサービスなので有料になりまs。←
・・・まさかの処女作だぜ・・・(汗)
その時点でカオス決定だったものを。
物語作文なんて小学校以来だ。ぶっちゃけこええよ。
大変失礼いたしました。