二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

恒例行事

INDEX|1ページ/1ページ|

 
秋晴れの空の下、「超」満足げに、周囲を見渡しているのは、四月一日。
さあ今から始めるぞ・・・と言わんばかりに、本当にうれしそうにしている。
何を始めるかと言えば、我が家恒例の『落ち葉かき』である。

寺の裏手には、あまり広くはないが、雑木林が広がってる。
今日は、秋も深まり葉も落ちきったとばかりに、うちの母親から招集がかかった訳だ。
四月一日は、夏のうちから『落ち葉かき』の話を聞き、「是非呼んでくれ。」と言って、母親を喜ばせていた。

今もふたりは、割烹着を着てハチマキを巻き、準備万端である。
何がそんなに楽しみなのか以前聞いてみたら、「だって、きれいになるじゃないか。別に深い意味なんてないぞ。」と、逆に不思議そうな顔をされた。

ま、実際あのふたりは、楽しいかもしれない。大きな熊手で落ち葉を集め、ブルーシートに掃き込んでくるだけなのだから。
シートの落ち葉が溜まったら、シートごと引きずって来て、一ヶ所に集めるのは、俺の役目だ。実は、落ち葉かきより、こっちの方がずっときついのだ。あのふたりは、知ってか知らずか「静ちゃ~ん、早くシート持ってきて~。」なんて、ユニゾンで言ってやがる。

集めた落ち葉は、ある程度は堆肥を作っているようだが、そのほかは近所の農家の人が取りに来る。お礼と言って毎年さつまいもをたくさん持ってきてくれる。

午後からは、侑子さんたちも集まって、焼き芋をするらしい。ま、あの人のことだから、芋焼酎と他のつまみを準備するように、四月一日には言ってあるんだろう。ひょっとしたら、きつねのおでん屋も来るかもしれない。ちょっと楽しみだ、あそこの餅巾着はうまいから。

朝から夜まで、きっと四月一日は働き通しになるはずだが、明日も休みだし(絶対うちに泊めてやる)、あいつが楽しそうにしているから、まあ俺的には何の文句もないけどな。
作品名:恒例行事 作家名:服部