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ちぇしゃ猫。
ちぇしゃ猫。
novelistID. 16705
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大切な日 1

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今日は10月4日。



俺にとっては大切な日。


あいつは覚えているだろうか………




――――――――




今日は、たまたま部活が休みだったので、青学に遊びに行くことにした。



校門を入ると、遠くから声が聞こえた。



声の方へ行ってみると、そこではテニス部が練習をしていた。




すると、その中の一人が俺に気づいた。



「あ!氷帝の跡部じゃん!」



すると他のメンバーもこちらに振り返った。



どうやら今日は正メンバーだけらしい。



「本当だ、今日はどうしたのかな?」


菊丸と不二はなにやら話しているようだ。



「いや、別に暇だったから………」


本当は違う。


ただ、ただ―――――――――






「何故お前がここにいる」



そう言って俺に近づいてきたのは、



「て、手塚………」



俺はなぜか固まってしまった。



声が出ない。



「どうした?今日は部活がなかったのか?」



「あ、あぁ」



「なら、一緒に練習でもするか?」



違う、違う、



俺はそのためにここに来たのではない。



「あ、あのさ」


「?どうした?」



「……今日、何の日か知ってるか?」



思い切って聞いてみた。



少しだけ期待していた。



「今日……?すまない、心当たりがないな」



「いいんだ、別に………」



そうだ、俺はなにを考えているんだ。



こいつは俺のライバルで………



「跡部?」



そう思うとなぜか涙が出た。



「おい跡部!どうかしたのか!?」



焦って俺を心配している。



心配をかけてはならない。



「わりい、なんでもねぇ。今日は悪かったな、じゃあな」



そう言って逃げるように青学を出て行った。











作品名:大切な日 1 作家名:ちぇしゃ猫。