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ひんにゅう

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B級番組のB級レポーターが夏の浜辺を歩いて今年の夏にやりたいことなんていう当たり障りの無いコメントをもらう所で2人組みの女子に声をかけてみれば、その女性は小柄ながらもへっこむべきな所は引っ込んで、出る所は出ている、所謂、グラマラスな身体つきをしていて思った通りというべきか、肌の露出が多い仕事についているらしい。


「胸でけー」


アルフレッドがポロッと男子としての本能的な感想を無意識に零すと隣に座っていた櫻が眉間に皺を寄せて思い切りその頭を叩いた。遠慮なんて、八橋なんてしりません、と言わんばかりにパシン、と綺麗な音を立てて。打たれた所を抑えながら酷いよサクラ!とアルが櫻を見るとまだ眉間に皺を寄せた不機嫌な櫻がアルの頬を抓る。


「私だって寄せて上げたらこんな感じですよ」

「いや、それはない」


真顔で言われたこの事に怒り心頭して一段ときつく握ってねじる様に離すと櫻は、貧乳はステータスです!とリモコンでテレビの電源を消した。
作品名:ひんにゅう 作家名:亀子