ひんにゅう
「胸でけー」
アルフレッドがポロッと男子としての本能的な感想を無意識に零すと隣に座っていた櫻が眉間に皺を寄せて思い切りその頭を叩いた。遠慮なんて、八橋なんてしりません、と言わんばかりにパシン、と綺麗な音を立てて。打たれた所を抑えながら酷いよサクラ!とアルが櫻を見るとまだ眉間に皺を寄せた不機嫌な櫻がアルの頬を抓る。
「私だって寄せて上げたらこんな感じですよ」
「いや、それはない」
真顔で言われたこの事に怒り心頭して一段ときつく握ってねじる様に離すと櫻は、貧乳はステータスです!とリモコンでテレビの電源を消した。