恋の闇
予章
こんなにも遠いー
繋がれた手を私は離した
でも本当は離したくなんか無いのに 離す事しか出来なくて
『千鶴?』
『どうした、何処か具合でも悪いのか?』
優しい貴方ー
それに比べて
嘘吐きな私ー
莫迦な私ー
醜い 私ー
こんな私なんて消えてしまえば良いのに
ガッシャンー
割れ飛ぶ鏡の破片
綺麗な女性(ひと)
指先から零れ落ちる紅い雫
あの笑顔が 貴方の隣にいるのが『私』だったら・・・
『土方さんなんて大嫌い、です』
流れた涙
一度溢れればそれは止めどなくー
『私好きな人がいます、、、でも、それは土方さんじゃない、です』