そんな或る昼下がり
一心不乱に部屋を掃除していて背後が疎かになっていたのは認める、だがしかし、授業もない真っ昼間の、級友しか居ないこの長屋で、まさかこのようなピンチが来るとは予想出来ないだろう!咄嗟のことで何も反撃出来なかったのが悔やまれる。
組み敷いてきた相手に文句の一つも言ってやろうと顔を見上げたら、其処にあったのは真っ赤な顔で必死に考え込んでいる級友の姿。え?と次第に火照る顔を感じながら状況判断する。
まさか、お前…!
(この状況で言い訳できるのならしてみろ、いや………むしろして欲しいそうして下さいお願いします)
カッとなって再び口を開こうとしたその瞬間、覆い被さってきた体に再び身動きが取れなくなった。
そんな或る休日の昼下がり
※掃除をしている姿に何かムラっときた久々知と被害者尾浜。ちなみに付き合ってすらない。