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********へのお題は『【涙】と【唇】と【神】と【地】と【闇】と【唇】と【運】と【声】と【壁】と【夕】』です。 http://shindanmaker.com/49601 #simpleodai


※一文字は文頭には限定せず。マツリ関連の話のみ。目線はバラバラ(イアン、雨宮、影虎、アゲハ、マツリ本人)


この女の【涙】を見たことがない。雨宮とかいうあの小娘を抱いて、血まみれで転がり込んできた時も、目はぎらぎらと乾いていた。それをうるませて「助けて」と泣いてみせれば、三割増しで治癒の速度も上げてやるのに。そう言ってみたら「バカかお前は」と辛そうに笑う。君のその笑顔が大嫌いだ。


祭先生が眠そうに口をとがらせている。「子供みたい」と言うには、ぽったりぷるぷるした【唇】がセクシーすぎて、女の私でもドキッとする。その唇で酒瓶をくわえるだけで、傍らの影虎さんの顔色はもう爆発寸前だ。こんなヘタレが生意気に22回もプロポーズするなんて、男はずるい、と思ったりもする。


「桜子は泣いたよ。【神】様なんていないって」ラムの小瓶を一気にあおり、あのエロい唇で彼女はちゅぽんと音を立てた。「その時に決めた。私があの子の神様になってやる」「その姐さんの神様には、誰がなってくれるんですか」「さぁ」気負いなく笑って空瓶を投げる、その肩のラインを綺麗だと思った。


サイレンのゲームをクリアした今でも、裂けた大【地】の夢を見る。PSIが使えず地の底に落ち、禁人種に食われ目が覚める。覚めてから、今頃あの地獄を渡っているであろう子供達のことを考える。あのライズ馬鹿の身体に抱き包まれたら、きっとぐっすり眠れるだろう。それでも夜明けまで考えつづける。


サイキッカーには皆【闇】がある。その力のせいで親に捨てられ、組織に利用され、命を狙われ、心が歪む。だがマツリにその闇はない。何度も死にかけて僕のところに転がり込んでおきながら、鬱陶しいほどに輝き続けている。そんな君に惚れて何が悪い。そう文句をつけるとよしよしとか頭を撫でやがった


君の【唇】は厚ぼったくていやらしいな、とイアンが言う。酒瓶でその頭を殴ってから、「褒めてるつもりか」と尋ねてみたら、「当たり前だ」と怒られた。イアンはいつも何かに腹を立てている。今日は、私の唇がいやらしくて他の男が惚れるのが気に食わないらしい。苦労の絶えない男だとしみじみ思った


本物の天才なら、【運】命は必ず膝を折り、その人の足下にひれ伏すだろう。そういう意味で私は天才じゃないのさ、と、心のすべてを奪われるピアノの音色を響かせながら先生は笑う。この人に死なんてない、あの未来を見るまでそう思っていた。マツリ先生、あなたは天才。私がそれをゆるがせはしない。


これほど飲んでも酒焼けしないとは、声帯にもライズが働いているのか。マツリは澄んだアルトで明るく笑い、機嫌良くアリアを歌う。心の【声】が一緒に漏れているが、ライズ一本の影虎はもちろん、キュア特化のイアンにも感じ取ることはできまい。この詩だけは私のもの、と雨宮はひとりほくそえむ。


サイレン世界のことは、ドリフト同士以外には漏らせない。だから眼前のこの男――影虎にも、アゲハは何も言うことができない。目に見えない【壁】が影虎から、アゲハと祭を隔てている。何一つ問わず、従順な犬のように尽くしつづける男が、かつてぽつりとアゲハに言った。「妬けるぜ」とただ一言だけ。


【夕】闇に溶け込んで、長身の女は佇んでいる。抱きしめてぇな、とその背中を眺めた。先日死線をひとつ越え、影虎はまた強くなった。女を抱きしめるにはまだまだ足りない。「行くか、影虎」ふと、女が振り返って小さく笑った。「ウス、姐さん」どこまでもあんたについていく。馬鹿な一匹の犬のように。


作品名:ツイッターログ(PSYREN1) 作家名:玄兎