angel lamp1
「angel lamp」
side:KAITO
目を開けたとき、一人の女性がほほ笑んでいた。
「はじめまして、カイト。これからよろしくね」
この人がマスター。僕に命をくれた人。
「カイト」、マスターがくれた、僕の名前。
マスターは、僕に、沢山の歌を教えてくれた。
「綺麗な声。大好きよ」
そう言って、笑ってくれるマスターの為に、僕は、一生懸命歌を覚えた。
僕は、歌う為に生れた、人形だから。
「カイトの髪と目、綺麗な色でしょう?」
マスターは、会う人ごとに、そう言って僕を自慢した。
青が好きだから、僕の髪と目の色も、青くしたのだと。
そう言って。
あなたが綺麗だと褒めてくれた声は、すっかり枯れて。
あなたが好きだと言った髪の色は、すっかり抜けて。
あなたが教えてくれた歌も、すっかり忘れてしまった。
もう、あなたの笑顔も、思い出せない。
ここは、暗くて冷たい、倉庫の中。
side:KAITO
目を開けたとき、一人の女性がほほ笑んでいた。
「はじめまして、カイト。これからよろしくね」
この人がマスター。僕に命をくれた人。
「カイト」、マスターがくれた、僕の名前。
マスターは、僕に、沢山の歌を教えてくれた。
「綺麗な声。大好きよ」
そう言って、笑ってくれるマスターの為に、僕は、一生懸命歌を覚えた。
僕は、歌う為に生れた、人形だから。
「カイトの髪と目、綺麗な色でしょう?」
マスターは、会う人ごとに、そう言って僕を自慢した。
青が好きだから、僕の髪と目の色も、青くしたのだと。
そう言って。
あなたが綺麗だと褒めてくれた声は、すっかり枯れて。
あなたが好きだと言った髪の色は、すっかり抜けて。
あなたが教えてくれた歌も、すっかり忘れてしまった。
もう、あなたの笑顔も、思い出せない。
ここは、暗くて冷たい、倉庫の中。
作品名:angel lamp1 作家名:シャオ