添い寝
…………ん?
う、わっ……なんだよニア、お前の部屋はここじゃないぞ。
え? ヨバイ?
……また変な言葉覚えてきて、どうせマットだろ。
本? お前普段どんな本読んでんの……。いいよ答えなくて。
それより部屋戻れよ、ロジャーに怒られるぞ。
ニアの心配なんてしてないよ、僕まで怒られるんだって。
って、何枕並べてんだよ。つうか持ってきてたのか、どんだけ準備いいんだよ。
枕替わったら寝れないとか知らないって、自分のベッドで寝ればいいだろ。
にしても…………ふ、……ははっ。
ニアの口からそんな繊細な台詞が聞けるなんてな、似合わなすぎ。
いてっ、髪引っ張るな。
え? 早く寝ろ? って……お前が言うなよ!
うるさいってお前っ……もういい……。
ああ、いいよここで寝ても。
そのかわり、朝みんなが起きる前に部屋戻れよ?
あと、ロジャーに見つかっても僕は知らないふりするからな。
ほら、壁際行って、ニアは寝相悪いんだから。
僕がニアに蹴落とされるわけないだろ。だいたい、お前落ちてもそのまま気づかないで寝るし。
信じられないよな、普通起きるって。どんだけ図太いんだよ、枕替わったら寝れないとか嘘だろ。
……
……
……おい、くっつくな、暑いし気持ち悪い。甘えるな。
そういうの、幼児がえりって言うんだぞ。
ああ、そうか。幼児がえりは違うな、お前まだ幼児だし。
……一人じゃ眠れないくせに。
お前もとことん負けず嫌いだよな、好きでやってるわけじゃないなら何なんだよ。
「なんとなくメロが、さびしそうだったので」