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思う気持ち

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『今日は仕事が早く終わるからたくさん話せるよ。終わったらWISするね』


「ご主人様どうしたのですかー?なんだか寂しそうですよー?」
ポリンのリリンが心配そうに見上げてくる
「…WISがこないのよ」
「じゃあご主人様からしたらいいのですよー」
「な、なんであたしからしなきゃいけないのよっ、するって言ったのはむこうなんだからこっちからする必要なんてないわよっ」
八つ当たりのようにリリンをぺちぺちたたく
「あぅぅ」
「…そうよ、するって言ったんだから早くしてくればいいのよ」
枕を抱きしめてベッドに寝っ転がる
『カルナ、起きてるかー?』
「っ!?」
その瞬間聞こえた声にあわてて飛び起きる
「まだ寝る時間には早いと思うけど?」
『そか、遅くなったから寝てるかと思って。最近仕事が忙しいとか言ってたから、疲れてんじゃないか?』
何事もなかったかのように平然をよそおい返事をする
仕事とは所属するモンクギルドでの仕事のことで、最近依頼が多く毎日のように狩りに行っている
「そおゆうサクヤこそ疲れてるんじゃないの?いつもあたしより遅いじゃない」
『まぁな、でもカルナみたいに力仕事じゃないからどおってことないよ』
サクヤの所属するギルドはセージやアルケミストなどが多くおり、討伐とゆうより調査を主にこなすギルドなのだ
最近交流する街や行ける場所が増えたためそこを調査するためいつも遅くまで仕事をしていると聞いた
「ちゃんと寝てる?机の上でうたた寝なんてのは寝てるのには入らないからね?」
『大丈夫だよ、寝ないと次の日仕事できないしな。カルナは?ちゃんと夜更かしせずに寝てるか?』
サクヤはいつも自分のことより人のことを聞いてきたり心配したりする
でもそんなところがサクヤのいいところだと思っている
それからしばらく他愛もない話をしたりした
『なかなか会えないけどがんばれよ?良い子にしてたらなでなでしてやるからさ』
「なっ、子供扱いしないでよねっ」
とは言ったもののサクヤに撫でられると不思議と落ち着くのだ
だから撫でてくれると言われちょっと嬉しくなった
「もう遅いから寝るわよ、おやすみ」
本当はもっと話していたいけどお互い仕事がある
『ん、おやすみ。明日もがんばろうな』
だからこっちからWISを切る
でばければサクヤが眠いのをがまんしてまでも話しに付き合ってくれるからだ
作品名:思う気持ち 作家名:鈴音律