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20090201ペーパー小ネタ

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床に丸まり互いを抱え合うようにして眠るその姿に自然スクアーロの唇には笑みが浮かんだ。
 最近はとみにXANXUSは己の匣兵器であるベスターを枕にして眠ることが多い。その毛並みの心地よさもあるのだろうが、恐らくはXANXUSがベスターの存在を受け入れている、と言う事が一番大きいのだろう。
 年月を経て多少丸くはなりはしたものの、XANXUSの根本は変わっていない。誰をも信用することなく、その内側に何者をも寄せ付けようとしない。
 例外はと言えば誰もがスクアーロの名を上げるだろうが、その実XANXUSはスクアーロの事さえも疑ってかかっている。
 それが解っていてスクアーロはXANXUSへ己の忠誠を謳い、裏切ることは決してないと訴え続けている。XANXUSが全面的にそれを信用することは無かったが、それでも誰よりも側に置いている分、他の者よりはスクアーロを受け入れていたのだろう。
 それほどまでに固く他者との壁を築き上げていたXANXUSが、何のためらいもなく己の匣兵器をその内側に引き入れたことは、当時の周囲には大きな驚きを投げかけていた。
 当然と言えば当然なのだろう、兵器であるベスターは人間のようにXANXUSを裏切ると言う概念自体を持ち得ていない。ベスターはただひたすらXANXUSに忠実に、黙々と主に仕えるばかりだ。
 誰よりもXANXUSに近しい存在であったスクアーロの激昂を、そのとき誰もが想像した。しかしスクアーロはその想像に反し、ベスターを受け入れたXANXUSを穏やかな、安堵を秘めた眼差しで見つめたのだ。
 誰よりもXANXUSを知る銀髪の彼の部下は、ライバルの出現よりも何よりも、己の主が心の拠り所を見つけたことを喜んでいた。
 ベスターがXANXUSと共に在るように鳴ったからと言ってスクアーロの立ち位置にさしたる変化がある訳では無かった。いつものように理不尽な怒りに晒され、偶に暴力に訴えかけられ、そして二人きりでいる時はあらゆる意味でXANXUSの全てがスクアーロに向けられている。
 常に疑いを抱きながらもXANXUSがスクアーロを求めていることに変わりはなく、今となっては何故かベスターまでもがスクアーロに懐いている。
 目を閉じたXANXUSの表情は穏やかで、過去に感じたであろう彼の苦悩を何一つ想起させはしない。スクアーロは音を立てぬように歩み寄り、そっと身をかがめるとXANXUSのこめかみに唇で触れた。
 スクアーロの肩から滑り落ちた彼の長い銀の髪がさらりとXANXUSの肩の上に流れて広がる。XANXUSを起こさぬようそれをまとめ上げて後頭部で縛りながらスクアーロは、眠り続けるXANXUSの表情をじっと見続けていた。
作品名:20090201ペーパー小ネタ 作家名:あや