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僕のmonster Ⅱ

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閉じられた瞼を真白な指先でそっと触れた。
それでも彼は起きはしない。
彼は今、その身を死なせ、そして生まれ変わろうとしているのだ。
ひとから、化け物へと。
「あんなに口に含むとは思いませんでした。・・・これも愛ですかね、静雄さん」
冗談混じりに、けれど愛おしげに呟き、帝人は膝にのる金色の頭を優しく撫ぜた。
さて、どのくらいで彼は目覚めるのか。
いやこの場合は誕生と言うべきか。
どちらにせよ、その瞬間が待ち遠しい。
彼が生まれ変わり、初めて目を開けた時に映るのが自分だと想うと、帝人は年甲斐も無く心が躍った。
「用意された逃げ道を選ばなかったのは静雄さんですからね。――もう、逃がしてあげませんから」
逃げるのなら、僕の喉笛をその牙で噛み砕いてから、逃げてくださいね。








愛するのは貴方で最期にしよう。
それが僕の覚悟。
作品名:僕のmonster Ⅱ 作家名:いの