11月11日。
その日は珍しく、夜まで来客が無く…ぽち君とこたつでくつろいでいました。
そこに聞こえる呼び鈴の音…。
玄関を開けると…そこには湾さんがいらっしゃいました。
―11月10日。湾さんと。―
互いに挨拶を交わし、他愛ない会話を少しの間、楽しみました。
彼女が連絡なしに来るなんて珍しい…。
そんな事を思っていると湾さんが紙袋を差し出してきました。
私は訳がわからず首をかしげていると、
「菊さんの所では…明日はポッキーとプリッツの日なんですよね?これせっかくなのでもらってください。」
袋の中身は様々な種類のポッキーとプリッツが詰まっていました。
お礼を言って受け取ると、湾さんは帰っていきました。
……去り際…顔がにやけていたのはきっと気のせいですよね。