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11月11日。

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香くんが帰った後…昼食を終え、少しうとうとしてしまいました。

そんな私は…玄関を何のためらいも無く開ける音で、完全に覚醒しました。

こんな風に入ってくるのは…王さんくらいですね…。


―11月11日午後。王さんと。―


廊下をドタドタとかける音…居間の障子を開けたのは、予想通り王さんでした。

何度目かになるかわからない不法侵入…もう注意する事も面倒になりましたね…。

お茶でもお出ししようか…と立ち上がろうとすると、王さんに抱きつかれました。

「きく…我はお前を…そんな風に育てた覚えは無いあるぅ…。目を醒ますよろしぃ…。」

…なぜか涙混じりに訴えられました。

ひとまず王さんを落ち着かせ、先ほどの発言がどういう意味なのか…問い詰めるました。

…どうやら…今日は「ポッキーゲームをする日」だと王さんの耳には入ったようです。

…誰でしょうね…そんなデマを流したのは…。

とりあえず、本当のことを教えないといけませんね。 

…安心したついでに…せがまれたりしませんよね…ポッキーゲーム…。


作品名:11月11日。 作家名:雪夏