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隣で酒を干していた坊ちゃんが不意に立ち上がる。何だろうと思って見やれば何も言わない内にぎゅうと頭を掻き抱かれた。俺の膝に乗り上げるかたちで肩に強く頭を埋める坊ちゃんの、丸っこい頭を少し撫でた。「淋しくなっちゃったの?」聞けば首を振り、それでも華奢な体は離れなかった。/fe
1001 15:50

フランスの腕に縋ることなど、以前は決して考えられなかった。そんなことは自分や国民に対する裏切りのような気がして、俺はぐらつく自身を酷く疎んだ。「坊ちゃん」なのに、今フランスに抱きすくめられて、俺は確かに安堵する。後悔と羞恥による快感、ああ誰かお願い。(ぼくをゆるして、)/fe
1007 12:35

抱きしめたイギリスの肩に顔を埋めて、うなじを爪先でそっと辿る。そのまま細い首へと両手を這わせれば、真直ぐな瞳が俺を捉えた。互いの急所に触れることさえ躊躇わないだけの愛。ゆるゆると力を込めながら唇を合わせた。「フランス、」震える声に微笑む。(ねえ、もう手離せないよ、)/fe
1007 20:17

最後の一欠けをゆっくり咀嚼していると、目の前に座るフランスが小さく笑った。そうして、「坊ちゃん、くち」大きな手を伸ばして俺の唇をついと撫でる。ぱちりと瞬く内にフランスは指先についたクリームを舐め取ってしまった。やっぱり甘いねと言う声が本当に、恥ずかしくてならない。/fe
1013 22:38

どうしたのと聞けば首を振るのに、細い指先は縋るように俺の手を掴んだまま。怖がりな坊ちゃんの素直じゃないおねだり。絡まる指を解いたら途端に瞳を揺らすのに苦笑して、華奢な体を外套で包むように抱き込んだ。「俺はいなくならないよ」耳朶に噛み付いて甘く囁く。…ね、俺の可愛い吸血鬼?/fe
1023 14:49

角砂糖をひとつ、ふたつ、彼の望むまま。普段なら考えられない、許さない量をカップに入れて掻き混ぜる。「珍しいこともあるもんだな」呟いた彼を見つめて一度手を止めた。きょとんとした顔に、「…やっぱり鈍いよなあ」呟いてカップを押し付け踵を返す。まあ、気付かなくても別にいい。/土誕
1030 00:07

身動きが取れねえとイギリスがこちらを睨むので、毛布に包まったイギリスを抱え込んだまま、テーブルに手を伸ばしてショコラをつまんだ。あーん、と囁いて、おずおずと伸びた舌にショコラを乗せてやる。「ほら、大丈夫」そうしてゆったりと微笑めば、ばか、と小さな声が返ってきた。/fe
1104 19:10

「ねープーちゃん飲みもの頂戴?」「あと甘いのも欲しいんやけどー」俺の両隣にくっついて、女たちは至極勝手なことを言う。右隣はネグリジェ、左隣はキャミソールにホットパンツと、こちらの体に豊満な胸やら何やらを押し付けてくる彼女らは下着姿と大差ない。/♀仏,西+普①
1113 23:54

余りの格好に思わず眉をひそめ、お前らには慎みが足りないと吐き捨てた。すると顔を見合わせた二人はけらけらと笑い、「どこ見てんのプーちゃん」更に俺をもみくちゃにしてくる。ああこんな、世間では夢のようとされるシチュエーションにも関わらず、涙が出るのは何故だろう。/♀仏,西+普②
1113 23:54

イギリスが大きめのカップを両手で包み、ふうふうと何度も息を吹き掛ける。軽く尖った薄桃の唇が愛しくて、思わず細い指先からそっとカップを取り上げた。「ふらん、す?」そうして反論の隙も与えずに深く唇を合わせる。…だってこうすれば未練なんて、すぐに忘れてしまうでしょ?/fe
1114 00:43

こんなのなくてもいいでしょうと囁くのは男の傲慢、俺からカップを取り上げて美しく笑う。「あまりにも坊ちゃんがこっちにお熱だから妬いちゃった」暖かなカフェオレの行方を確かめることは出来ない。塞がれた視界の中で、未練にまみれた唇を這い回る男の舌だけが、唯一確かなものだった。/fe
1114 01:10

窓の外からカーテンを引いて部屋を覗くと、ふと彼が視線を上げてこちらを見た。「手入れは終わったのか」尋ねられて頷きを返し、摘んだ花を見せてやる。彼はその厳つい見かけに反して存外風雅を理解する。大きく無骨な手に極彩の花束、ああ世界にはこんなにも美しいものが溢れているのか。/de
1115 00:57

『ねえ坊ちゃん、好きって言って』元来甘い声をした男が耳元でリップ音を立てるのだからたちが悪い。その上何も言わないでいれば回線の向こうで男は笑い、強情なんだからと囁いて更に声を艶めかせる。彼の紡ぐ愛の言葉にはきりがない。ああ、その内に耳がどうにかなりそうだ。/fe
1123 17:53

もうやだと泣き言がまざったところで声を止める。きっと真っ赤になっているのだろう頬に触れられないのを残念に思いながら名を呼んだ。すると甘やかす声にイギリスが息をのみ、『…何で俺お前みたいなのが好きなんだろう』ごく小さな声を零す。可愛い吐露に思わず唇が緩むのを止められなかった。/fe
1123 17:55

押し倒した俺の腹に跨がり、焦らすようにひとつずつシャツのボタンを外していく。揺れる細腰に思わず右手を伸ばせばぱしりと払われた。こら、と囁く声は酷く甘い。生唾を飲んだ俺の唇に噛み付く真白い歯。「…触らせて下さい、だろ?」深いキスに上がった息もそのままに、女王が俺を嗤っている。/fe
1124 20:03

何だよ、という不機嫌な声には構わずに骨張った体を引き寄せた。細い指を絡め取り、同時にぐいと腰も抱いてしまう。責めるような視線を投げるぺリドットに苦笑しながら軽く唇を触れさせる。「…ね、お願い、触らせて?」囁けばイギリスはそっぽを向いて、それでも手を解こうとはしなかった。/fe
1128 00:27

形のよい指と囁いた男の息が爪先にかかる。その温度に驚いたのも束の間、足の指に歯を立てられて背を震わせた。皮膚を這う舌に碌でもない奴と吐き捨てる。けれど男は構わず笑う、「嫌いじゃないくせに」何もかも見透かしたような深い青に、ああもう意識が爆ぜる。
1128 23:28
作品名:twitter log #03 作家名:はしま