午睡のあと
かわりに出てきた二酸化炭素を吐き出してから、あー、と唸った。意味はない。
意味があるのならそれはたぶん意味がないことに意味がある。分からないけど分かったという屁理屈のように、今の自分にはきっとそれがぴったりだと思う。思わせる。
そんなふうに思わせぶりのような科白を吐こうと考える。
謎なことに意味がある、そう文字が頭の中に浮かんで、ああコレだ、と銀時は息を吐いた。
二酸化炭素ばかりが出て行く。酸素は何処にあるのだろう。この丸い箱の中に何故酸素は存在するんだ、そうしてどうして自分はここにいたりするんだとか思った。
意味はない。意味がないことが意味であって、意味が在ることがあまり意味のないものなのかもしれないとか。
曖昧にわらって見せたりすると、新八と神楽が心配した。
非常にひどい事を聞いてくるので泣きたくなるけど、愛は確かに水面下にあるのだと確認すると二人から同時に足蹴にされた。
ああ、ひどい。