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呟きろぐぐ Ⅲ

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「あれは魔物だよ。姫なんて、そんな可愛いものじゃあない」
「なるほ ど。言われてみれば、確かにそうですねぇ」
「何の話してるんですか?」
「おいちゃんが飼っている魔物の話さ」
「えっ?赤林さんは魔物飼ってるんですか?!」
「と びっきり上等なものをね」
「はあ・・・・・」
「私も欲しいんですけどねぇ」
【赤帝四】




「お久しぶりです、静雄さん」
「っお前、今まで何処に行ってたんだ!?学校も行ってねぇってセルティから聞いたぞ。アパートも引き払って、どこに」
「すみません、 心配かけて。ある方のご厚意で引っ越ししたんです。最近は物騒だからって言われて。ちょっとごたごたしてたんですが、やっと落ち着いたので」
「ある方って・・・」
「はい。僕を拾ってくれた方です」
「・・・拾う?」
「行き場も居場所も帰る場所も大切な人達も全部全部失った僕を」
「え、」
「・・ああ、ごめんなさい。もう帰らなくちゃ」
「竜ヶ峰!」
「・・・ねえ、静雄さん。失って 失ってこの手に何も無くなった時に差し伸べられた手へ縋ることはいけないことですか?」
【赤帝←静】

作品名:呟きろぐぐ Ⅲ 作家名:いの