申し訳ありませんが私の愛は品切れです
「シ~~~ズちゃん~~!!」
そう言って俺に抱きついてくる臨也。
「大好き~だから俺のことも好きって言って??」
ニコニコ微笑みながら見つめてくる。
はっきり言うと・・・・
「うぜぇ!!!!」
そう言って臨也を引っぺがす。
俺に突き飛ばされ、2メートルぐらい吹っ飛ぶ臨也。
「っ・・いたいな~も~。でもこれがシズちゃんの俺への愛なんだよね!うん、そうなんだ!俺は全部わかってるからね??」
そう一人で盛り上がる臨也。
「・・・・おい・・・誰がそんなこと言った・・。」
俺の怒りMAX。
「え?言わなくてもわかるよ~。俺とシズちゃんは運命の糸で結ばれてるんだから!結婚する運命なの!あ、勿論シズちゃんがお嫁さんね?で、俺の子供を産むんだよ~。子供は女の子がいいな~。シズちゃんみたいに可愛い子!!もうお嫁にあげたくないよね。あ、シズちゃんはどっちがいい??」
「うぜぇ~!!死ね臨也!!!!俺はお前なんかすきじゃねぇ!!!」
近くにあった道路標識を引っこ抜き、臨也をふっ飛ばす。
目の前からノミが消え、俺の心も晴れた。
タバコを取り出し歩き出す。
と・・誰かに腰に腕を回された。
「シズちゃん・・そんなに照れなくても、俺は準備OKだよ??」
あぁ・・・また繰り返すのか・・。
作品名:申し訳ありませんが私の愛は品切れです 作家名:十六夜 葉月