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年齢逆転?帝人が覚醒し続けてる・・・・。

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「はい、池袋相談所『蒼夜』です。」
『やっほー!帝人元気かぁ!?』
「間違い電話ですね、失礼します。」
『ちょい待ち!相談だって!仕事の依頼!』
「なんだ、正臣の嫌がらせかと思った。」
『え、俺そんなに信頼ねぇの?地味に傷つくから、そういうの止めて?』
「で?なに?」
『直接会って話したいんだけど?』
「じゃ、事務所に来てよ。僕暇じゃないし。」
『客に対して失礼じゃね?』
「は?何言ってるの?普通だよ?じゃあね。」
ブチっと電話を切り、携帯をポケットに直した。
「帝人!」
その瞬間、事務所のドアがバーンと開き正臣が飛び込んできた。
「五月蠅いよ。ドア閉めて、さっさと座りなよ。お茶いれてあげるから。」
「ヒドッ!でもお茶は貰う。」
正臣はそうドアを閉めてソファーに腰をかけた。
お茶をさっさと入れて帝人は向かいのソファーに座った。
「で?相談って?くだらなかったら刺すから、ボールペンで。」
帝人が笑顔でそう言うと正臣が顔を引きつらせた。
「お前が言うと冗談に聞こえないんだけど?止めてボールペン取出すのは、怖いから!」
「冗談じゃないよ、僕はいつだって本気。」
笑顔の帝人に正臣は思った。帝人は冗談は言わない。いつだって本気だった。
「で?相談ってなに?」
帝人はそう先を促した。
もう帝人も22歳になるのだが、いまだに高校生に間違われたりしている。
この間、中学生に間違えた警官を半殺しにするのを止めたのは、大変だったなと正臣は思
い返した。
まぁスーツを着てからはそういうのは少なくなったんだが、色気が倍増している。
童顔とはいえ、綺麗で整った顔立ちをしてるのが帝人だ。
昔は可愛いともてはやされたりしていたが(した奴は後で必ず後悔したという)、今は大人の魅力もくわわり色っぽく可愛いと人気が上がっている。(いったいどこの人気だ?)
でも、池袋最恐と言われているのも帝人なのだ。
普段大人しいやつほど怒ると怖い。
今日は何だか機嫌が悪いようだ。
幼馴染を怒らせないように正臣は話し始めた。
「ほら、俺来神の教師になっただろ?」
「そうだったね。正臣が教師になれるとは世も末だよねぇ。」
「酷い言い草だが聞き流す!それでさ、生徒のことなんだけど・・・・。」
「あぁ、折原臨也と平和島静雄?」
「知ってるのか?って当たり前か。あいつら有名だし、お前こういう職業だし。
 知ってるなら話は早い。なんていうか、2人はとてつもなく仲が悪いんだが、同じ
 クラスになってな。しかも俺、そのクラスの担任で・・・。」
「お気の毒に」
「いやいや、これ依頼だからね!?」
「じゃあ、僕にどうしろと?」
「いい加減にとめるのとかも面倒なんで、帝人が止めて、ついでに教育的指導をしてく」 れ!」
正臣がそう言うと帝人は笑顔で
「いくらで?」
と聞き返した。
「金次第ってか?」
正臣が真顔でそう帝人に聞くと帝人は笑顔でうなずいて
「だって、命の危険がありそうだし。」
と言った。
「俺だって毎日命の危険にさらされてるんだ!」
正臣がそう言うと帝人は
「親御さんに言ったら?」
と笑った。
「言ったけど、『すみません、私たちにはどうにも出来ません』って謝られた!」
「あぁ、親御さんも大変だね(笑)」
「笑い事じゃねえよ。クラス変えてくれって校長に言ったら『2人の担任になった教師
 は次々に入院したり辞職したり転勤して、君以外にあの2人を任せられないんだ
 よ!お願いだからこの学校を見捨てないでくれ』って泣きつかれたし。給料はいいけ
 ど俺だってもう死にそうだ!」
「しょうがないなぁ・・。あの校長にはお世話になったしね、色々と。
 今日の夕食おごってよ?」
帝人がそう笑うと正臣は帝人に抱きついた。
「お前ってほんとに良い奴だよな!さすが俺の心友!」
「苦しいってば。どうせ昼休みに抜けて来たんだろ?戻らなくていいのか?」
そう帝人が言うと正臣は
「校長に『帝人に頼ってみる』つったら泣いて喜ばれたから、のんびりでいいんだよ。」
そう笑った。
「はぁ・・・。今から行くか。」
そう笑う幼馴染で心友をみて帝人はそうため息をついた。


来神につくと、そこは戦場だった。
校庭の木を抜いては投げる金髪とそれをよけて尚且つナイフを投げる黒髪。
「死ね死ね死ね、ノミ蟲死ねぇぇ!」「それしか言えないの?馬鹿だねぇ!」
それを見て正臣は盛大にため息をついて、隣をみると、心友はキラキラした目でその光景
を眺めていた。
「み・・・帝人?」
正臣がそう言ったが聞こえてないらしい、ジッとその光景を見ている。
そうだった と正臣はため息をもう一度ついた。
帝人は非日常が大好きだった。
「あ、ごめん正臣。久しぶりにこういうの見たからさ。ほんとに戦場だねぇ。」
帝人が我に返りそう言うと正臣は
「お前のそういうとこ純粋に尊敬する。」
そう苦笑いした。
「あれを止めてるんだよね?正臣凄いねぇ。」
「毎回命がけだけどな。帝人のその言葉で俺は報われた。」
正臣が涙ぐむと帝人は
「アレを僕に止めろって?」
そう笑った。
帝人は正臣よりも細身だし、力もなさそうだった。
「大丈夫、お前なら出来るさ。黒沼だってこの間、消火器つかって止めてたぞ?」
黒沼青葉、帝人の高校時代の後輩だ。
正臣と同じく教師になっていた。
「青葉君も僕と違ってヤンチャしてたじゃない。まぁ、止めるけど。」
帝人はそう校庭に歩き出した。
「ガンバ」
そう正臣は手をあわせて南~~~無~~~と言った。
臨也と静雄の間に立った帝人をみて、生徒は「死ぬぞ!」と思った。
が、帝人は静雄のパンチを片手で軽く止め、臨也のナイフ蹴り落とし空いている左手で
手を掴んだ。
「あ゛ぁ゛?」「何あんた?」
2人がそう文句を言おうとすると正臣が駆け寄って
「さっすが帝人。」
と笑った。
「何だ、先生の知り合いか?」
静雄がそう言うと帝人は「まぁ」と適当に答えて2人の手を離した。
「喧嘩は学校外でしようね?ほら、修理費だって馬鹿にならないし、校長の髪の毛が
 さらに薄くなるから。」
帝人がそう言うと正臣が「こらこら、カツラかぶってんだから髪の毛薄いことバラしち
ゃ駄目だろ?」と笑った。
「あんたの言うこと聞く義務俺にはないね。」
そう臨也がニヤニヤ笑うと帝人は
「子供だから自由に出来るんだろうけど・・。でもね、大人をなめちゃいけないよ?
 ルールをやぶるなら、コッソリとね?じゃないと、僕みたいな奴が君たちを殺そうと
 するからね?」
そう言った。途端に2人は動きを止めた。帝人の顔は笑顔だが冷たい。目の蒼も冷たく
光ってる。殺気とも似つかない空気をまとい、とてつもない威圧感と存在感があふれ出ている。
「喧嘩は学校外で。それと、法律等に触れることは隠れてやろう、ね?」
帝人の言葉に2人はコクリと頷いた。
「よし、良い子だ。」
そう笑う帝人に静雄も臨也も顔を真っ赤にした。
あー・・大人の色気は凄いね。帝人はその辺自覚すべきなんだろうな。
「帝人、お前も罪作りだなぁ。でもそんなところも好きだぜ。さすが俺の恋人。」
正臣がそう思いながら帝人の肩に手をおきそう言うと帝人は露骨に嫌そうな顔をして
「誰が誰の恋人だっけ?ごめん、聞こえなかった。」