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さらんらっぷ
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歓喜の歌は己が為に響かせる 後編

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 人は苦悩する。その苦悩の中で必死にもがき、安息を探そうとする。その安息を謳おう。しかし、安息などというのは苦悩と同じで消え失せてはまたやってくるものだ。人生は常にそれを繰り返し、何度もそれを往復させる。
 歓喜の歌は、その輪廻を否定し、その回転の上に立つ。
 きっと俺も今ひと時の安息を味わえば、きっと苦悩を得、否定を待つのだろう。
 とりあえず、今、開発している必殺技を完成させよう。
 そしてそれを源田に食らわせて、ゴールして、俺が喜びを得る代わりにあいつに苦しみを与えてやれば、あいつもまた俺を破るために、追いつくために力を手に入れるのだろう。
 それは続いていく。きっと、ずっと、これからも……。





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あとがき

実はイベント当日なのですが、原稿終わりそう…と思って、やっつけてしまいました。もうちょっと音楽を絡ませたかったのだけど、自分にはこれが精いっぱいだった!歓喜の歌は第三楽章までの旋律を否定した上で奏でられる、という印象でいつも聴いていたので、源田と佐久間も否定をして成長する過程というか、そういうの描けたらなぁと思ったら、源佐久にもなれなかったという……!二人の馴初め話になっちゃいました。

 でも、形にはなってよかったかな?
 お手にとっていただき、本当にありがとうございます。いつもはパラレルでエログロ寄りの思考なので、源佐久もそういう話一本できたらなぁと思います。とりあえず、それはネット上でなんとかやってみたいでやんす。

 ではでは!ありがとうございました!


二〇一〇年一二月一九日 神無月沙羅



10/11/28~10/12/19執筆
10/12/22公開(10/12/25novelist公開)
こういう音楽ネタ、いつしかリベンジしたいですね。
折角、オーケストラやってる人間なので知識いかせたらなと。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!