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あい?まい?みー?MINE!! 番外編

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動揺して言葉が上手く出てこない静雄に甘やかな笑顔を向けた帝人は、一仕事終えたような表情で空になったコーヒーカップをトレイに乗せた。

「さぁて、そろそろ勉強を再開しようか。僕階下に食器を持って行くから、カップ乗せてくれる?」

丁度空になった所を見計らい、帝人は声を掛けた。
言葉に従った2人に礼を言って、事前に出しておいたのだろう、兄弟が貰った箱と同じものをトレイに乗せて、帝人は部屋を出て行った。恐らく、母親にあげるのだ。
帝人の、あまり大きくない背を見送って、沈黙が落ちた部屋に、小さな溜息が落ちる。
音源を辿って、静雄はそちらを見た。

「兄さん、動揺し過ぎだよ。」

出来の悪い子供を窘める様な響きを含む弟の言葉に、ムッと眉根を寄せる。

「何がだよ。」

「折角兄さんの手助けしてあげたのに。バレても知らないから。」

「何をだよ?」

怪訝そうに弟を見ると、珍しく他人が見ればどうにか分かるであろう程度に彼は大きく表情を動かしていた。
浮かぶのは、盛大な呆れである。

「・・・・・・その上鈍いの。」

「だから何がだよ!」

「分からないなら別に。これは兄さんが自分で気付かなきゃなんないことだよ。」

ゆるゆると首を振る弟の仕草に、痺れを切らして聞き出そうとしたタイミングで帝人が部屋に戻って来た。

「お待たせっ・・・って、どうかしたの?」

「いやっ、あの・・・」

「何でも無いです。帝人先生、後半も宜しくお願いします。」

至極冷静な幽の言葉で、結局、このことは有耶無耶のまま流れることになった。



 静雄が、幽の言葉の意味を知るのは、僅か先のことである。