呟きろぐぐ Ⅳ
「え！？お前らアレで付き合ってないの！？」
「アレって何かわからないけど付き合ってないよ。そもそも臨也さんが僕を相手にするわけないでしょ」
「いやいやいやならあの距離は何だ！？下手したらちゅーしてるように見えるぞ！」
「ちゅーって・・・でもあれぐらい普通じゃないの？」
「普通っていつのまにそんなスレた子に！！」
「スレてないから、あとさっきから意味わかんない。だって正臣もあのぐらい近いじゃない、だから」
「俺の友情スキンシップをあの人のセクハラと一緒にするなー！！」
「・・・てなわけで正臣からこれ貰いました」
「これって・・・」
「３０センチ定規です」
「つまりそれを俺と君のパーソナルスペースにしろと」
「本当は１メートルがいいって言ってたんですけど、それじゃあ持ち歩くの不便だし」
「それで妥協したと・・・紀田君も余計なことを」
「臨也さん？」
「ん？ああ気にしないで。それよりさあ、この前君が言っていたパソコンの部品なんだけど、安く手に入りそうだよ」
「本当ですか！」
「うん、実はね・・・（さりげなく定規を奪って顔を寄せる）」
「（わくわく）」
そして距離は変わらず。