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アキちゃん擬筐体化

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◯出会いました
「何なんだよこの筐体!クソ判定でまともに出来やしねえ!」
(そうよ、私は魔女……痛みを与えて、それを喜ぶ恐ろしい筐体……)
「俺の1クレ返せよ!」
「早く撤去されちまえ!」
(……楽しいわ。私の力によって痛みを与えるのが、本当に楽しい。ふふ……)

「これが噂の筐体か。見た目は普通だが……」
(魔女と知りながら挑んでくるなんて、飛んだ物好きね。いいわ、蟹頭。あんたのその顔を苦しみに歪めてあげる)
「何だこの判定は!?まるでクルバド装備じゃないか」バコンバコン ユーアーソークール!
(な、何なのこの男?私の判定でLv.43をクリアするなんて……!)
「面白いな、この筐体。人が寄らないおかげでメンテもいい」チャリーン
(この力を楽しんでいる、だと……!でも、強がっていられるのも今のうちよ!すぐに弱音を吐かせてあげるわ)



◯しつこい男は嫌われない場合がある
チャリーン ポップンミュージック!
(またこの男か……)
「これぐらい厳しい判定のほうが叩き甲斐がある」バコンバコン パーフェクト!
(忌むべき力だと思っていたのに、受け入れてくれる奴がいるなんて思わなかった)
(こいつと戦っていると、胸の中がもやもやする。これが……筐体としての幸せってものなのかしら……)
(不動遊星……不思議な男)
「あの筐体でプレーしていると、何故だかいつもよりも楽しく感じるな」
「あの判定だけじゃない、何かに惹きつけられているような……」


「……馬鹿だな、俺は。筐体相手に何を考えているんだ」

作品名:アキちゃん擬筐体化 作家名:せん