まぁ、それが愛の形なんでしょうが。
「何?」
久々の休みの日。
せっかくゴロゴロしてたのに。
・・・なのに、なんか余計な物がついて来ていて。
「暇なんだったらさ、どっかでかけない?」
「嫌だ。めんどくさいもん。」
ひっど。
とジーノは言って。
体育すわりのまま、コッチをじっと見つめてくる。
「見つめるな。気持ち悪い。」
「いいでしょ、恋人同士なんだし。」
「ぁー?いつ俺がお前の恋人になったわけ?」
「いつって・・・今?」
今って・・・。
それはないだろ。
いや、付き合ってることは確かだ。
けど、なんかそんな気がしない。
し、男同士だぞ、これ。
「・・・たっつみーが嫌だったら別にいいけど。」
「?」
「ここに僕がいる事も、恋人同士ってことも、全部帳消しにしようか?」
「・・・・・・・」
一瞬、迷った
けど、答えはわかってる。
「別に。いい。」
「何を?」
「帳消しに、しなくてもいい。」
「・・・・・・そっか!」
良かった。
という顔をして、ジーノは達海を抱きしめた。
こうやって抱きしめてくるのも、
・・・・一つの愛の形なんでしょうが。
作品名:まぁ、それが愛の形なんでしょうが。 作家名:蓮汰