クレイジーフォーユー シャアム編
「今年は兎年なんだってさ。ミライさんによると」
「うさぎ年?」
「うん。なんでも、旧時代に言われたエトとか・・・」
「エト・・・えと・・・ああ、干支か」
「知ってるんだ。相変わらずの博識だな」
「なら、今年は君の年だな」
「俺の年?」
「ああ。うさぎは白いだろう?」
「はぁ?何だって白と今年が俺の年って繋がるんだよ」
「白は君のパーソナルカラーだろう?だから白いうさぎは君の年になるという訳なのだよ」
「なっ!!白いってなら他にも居るだろうが!」
「他にも?」
「ああ!それにうさぎは白いのばかりじゃないだろ?ピーターラビットって言ったっけ?あれはブラウンだろ?白い動物って言ったら羊とか・・・ハツカネズミとか・・・・・他にも、さ」
「ほほぅ。・・・ならば毎年が君の年だな」
「何だってそうなるんだよ!」
「白い牛や白い蛇など白い動物は神の使いと言われて崇められたし、白い龍は西を守る守護神だ。子丑寅卯辰巳馬未申酉戌亥。干支全てが白いものになり得るんだ。だから毎年が君の年だろう?」
「・・・あなたって・・・馬鹿?」
「馬鹿で結構。私は君に夢中だからね」
2011/01/09 月 虹
作品名:クレイジーフォーユー シャアム編 作家名:まお