ネコミミ大騒動の件ですが
「たっつみー、おは……………ぇ?」
「ぁ、おはよーさんっと」
ある日、たっつみーにネコミミが生えました。
「ちょっ、…たっつみー??」
「ん?」
「あ、頭が……」
不思議そうな顔をするたっつみーの頭を指差す。
「なんだよ」
「いや、その……」
まずは鏡見て!
と手鏡を差し出す。
「ジーノ、お前は手鏡を持ち運んでんのか?」
そういって僕を見つめる。
「そうだよ、だって身だしなみは……って、その前に頭見て!」
ぐいっと手鏡を差し出して、たっつみーはそれを除き見る。
「ぁ…………………」
「………………」
「な、ナニコレ…」
「もちろん、ネコミミだよ、ネコミミ!」
一瞬時間が止まった気がした後に、たっつみーはビックリした顔をする。
「………お前がつけたのか」
「ち、違うよ!!断じて違う!」
本当か?という顔で僕を見て、そっとネコミミを触る。
その時、
ポロッ………
「ぁ、」
ネコミミが落ちて、無惨にも転がった。
良かった、取り付け式だったみたい。
「やっぱ、犯人はお前だな?」
「ちっ、違う!」
否定する。
いや、本当に違うから!
作品名:ネコミミ大騒動の件ですが 作家名:蓮汰