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後戻りはもう出来ないんだ

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「後戻りは出来ない」
幼馴染の親友はいなくなってしまった。
いつも一緒にいる友達も何かを隠している。
「帝人先輩僕はずっと一緒にいますよ?」
青葉君はそう微笑みかけてきた。
「利用しようとしてたのに、よくそんなこと言えるね。」
そう返すと青葉君は楽しそうに笑った。
「先輩が悪いんです。」
青葉君も後戻りが出来なくなってしまったのだろう。
「酷い言い草だよ、それ。」
視線を空に向ける。
「そうですか。」
僕が言うよりも早く青葉君はそう言った。
「折原臨也はもう先輩を裏切らない、俺と一緒で。先輩の幼馴染さんは消えたまま。戻ってきたとしても、先輩はもうその人の言うことを聞かない。」
「名推理だね。」
などと笑うと青葉君はムッとした顔をした。
「先輩は罪作りですよねぇ。」
「僕みたいな平凡な一般人のどこがいいのか。」
と言えば青葉君はまた楽しそうに笑った。
「先輩は非日常を引き付けるんですよ。何かフェロモンでも出てるんじゃないですか?」
何だソレなどと睨んでも青葉君は笑顔を止めない。
「で、どうするんですか先輩?」
狡猾な笑みを浮かべる後輩に僕は笑いかけた。
「そうだね。じゃあさっき言ったとおりよろしくね?」
分かりました、と嬉しそうに青葉君は笑いブルースクエアのメンバーに指示を出した。
「あと、補足だけど門田さんたちが感づきはじめてるっぽいんだよね。気をつけてね。」
「了解です」「分かったぜ、ヒヒ」「了解っす」「分かりましたよ」
メンバーがそう返事をすると僕はいつもどおりの笑顔で言った。
「気をつけてね。」


「帝人先輩、お昼一緒にって、あれ?杏里先輩は?」
青葉君がそう教室の前で首をかしげた。
「3回忌なんだって。休み。」
僕は弁当を手に持ちながらそう答えた。
「そうなんですか、残念です。(帝人先輩と2人きりで嬉しいな)」
「心の声が顔に出てるよ。」
僕がそう言うと青葉君はそんなことどうでもいい風に笑った。

「臨也さんに聞いたんだけど、正臣池袋に向ってるらしいんだ。今日にでも着くって。」
僕がそう言うと一瞬青葉君の表情が曇った。だが、すぐに笑顔に戻った。
「へぇ、それでなんですか?」
「どこかで僕のしてること聞いたらしいんだ。つくとしても夜だからノンビリしてていいんだけど、家に乗り込んできそうだから家でないとね。」
それを聞くと青葉君は嬉しそうに笑った。
「俺、4日前から一人暮らししてるって言ったでしょう?家に来ます?」
「うーーん、そこまで青葉君を信用していいものか「先輩酷いですね」」
青葉君がそうすねると僕は笑って
「じゃあ青葉君の家にしばらくいさせてもらうよ。でも、手をだしてきたらボールペンだからね?」
そう言った。
ボールペンと聞いた瞬間青葉君の表情は凍った。
「りょ・・・・了解です。」
それを聞くと僕はまた食事に没頭した。


「うわー、門田さんからメールだ。」
夜、晩御飯を作り終えたあと、携帯を開いてみるとたくさんの人からメールが来てた。
「狩沢さんに、遊馬崎さんに、正臣からもか。セルティさんと杏里ちゃん・・・・静雄さんからも・・って正臣はどんだけいろんな人に僕のこと聞いてるんだか・・・。」
僕がぶつぶつそう言うと青葉君は少し不機嫌になった。
「先輩が作ったカレー冷めちゃいますよ。」
「あ、うん。」
そう言って座り食事を始めた。

食事が終わるとメール確認をし始めた。
「電話番号青葉君たち以外に教えなくて良かった。」
などと呟くと青葉君の機嫌は戻った。
「臨也さんから?正臣が知り合いに僕のこと聞きまくってるだって。」
「紀田正臣はもう手段選んでませんね。」
青葉君は皮肉そうにそう笑った。
「そうだね。正臣はそういう奴だからね。でも、もう後戻りは出来ないんだ。」
携帯にごめんねと呟き電源を切った。
「先輩、学校はどうするんですか?」
青葉君はそう心配そうに聞いてきた。
「あぁ、転校する。もう転入届けだして来たから明日からそっちの学校。」
そう答えると青葉君は
「手際良いですね。俺も転校しますよ?」
と拒否は受け入れないというふうに言って来た。
「好きにしていいよ。」
そう答えると青葉君は満足げに笑った。