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とあるアーチャーの銀河鉄道 序章

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「銀河鉄道の夜」宮沢賢治の有名な文学作品である。近年「時間を移動するための列車」になったり、「宇宙海賊と一緒になって暴れたり」と二次作品も多数出てきてしまっていた。
しかし、それを差し置いても原作はそれだけ、想像力かきたてる物を持ち合わせているからこそ、多くの製作者を魅了するものなのだ。
それは、文人、脚本家、漫画家だけではなかった。
魔術師と呼ばれる人種もそうなのだ。

〜時間と空間を移動しながら〜

アレイスター・クローリーは、実験の合間を縫ってこの列車を作り上げ乗っていた。
別に意味はないが、実験が順調に進んでいて少々暇していたからである。
そんな時だ。この列車に自分以外の搭乗者が乗り込んできた。
「因果にも干渉されず、行きたい「時間」「空間」等にいける列車はこれか?」
赤い聖凱布を纏った青年がやってきた。
「そうだが、君は?」
彼は自分を「アーチャー」と名乗った。
魔術師や魔法に携わるものであれば、本名や真名を隠すことは常識中の常識だった。
「ああそうだが、どこまで行きたいのかな?」
別に隠す必要もなかった。その気になれば、「世界の根源」まで行くことすらできるのだから、逆に「行けない所」というのが思いつかないほどだ。
「それじゃ…」
アレイスター・クローリーは、それを承諾した。
「しかし、すでに「根源」まで辿り着いたのならその「力」を用いれば、こんな物に頼らなくても、君の望みが叶うのじゃないのかね?」
アーチャーはアレイスターの前の席に座りこう答えた。
「貴方もそうであるように、「「根源」に辿り着いた。」もしくは、「辿り着くだけの実力がある。」者は、「根源」を欲していながら、色々な理由からその力を必要としていないからな。」
「君は。「聖杯」という「根源」に「至る道」を捨てこの私の道楽でそんなことをして、君自身がどうなるか、解っているといいうことか。」
「ああ。「聖杯」は「絶対」的な物ではなく、「根源」が作った「システム」の一つでしかないからな。」
「しかし、君は…」
「ああ、「聖杯」によって作られた存在「英霊」と呼ばれる物で、「聖杯」という因果から抜け出せなかった存在だ。」
アレイスターは、納得した。
それなら、「列車の中」にまで「因果」は立ち入ることはできないのだから。
「だからって、システム道理「聖杯」を使う必要は無いと考えた。」
「フム、利用されるのは面白くないが、別に暇つぶしと考えれば問題ないか。」
「すまない。」
「いや、正直魔術師としての好奇心もあるから、別に気にはしていない。」
成功しようと失敗しようとその結果には、多少興味を惹かれたのだから。

〜ある英雄の物語〜

「同じ死に方を何万回と繰り返せば、いずれ狂いが生じるのではないか?そうすれば、はかなく散った「命」に意味が与えられる。」
そう考えた魔術師がいたらしい。
しかし、その魔術師の実験は人道に反するものであったがため、死という名の「制裁」を受け、その実験は完成を見ることはなかったという。
その魔術師を弁護する気はないが、自分はその「気持ち」が少なくともあった。
正直、ここまで辿り着きたくはなかった。
稟も桜もいない、ましてや「セーバー」も「ライダー」すらいないこの場所に自分は辿り着きたくなかった。
そして、知っていたにもかかわらず辿り着いてしまった。ただ違うのが、アイツの存在が知っていることだ。
「なら、アイツの様にはならない。」
そう未来の自分「アーチャー」にならなければ良いのだ。
「聖杯」を前に自分は、「狂い」になることを決めた。
「聖杯」は「修正」を行おうとしたが、元々イレギュラーな自分には完全には効かなかった。
そして、生前、間桐家、遠坂家の魔術の修行で得た知識を使い「聖杯」すら凌駕する存在、「世界の根源」の事を知りえた。それを研究していた魔術師も調べ上げたが、それにいたる魔術師はいなかった。しかし、可能性はあった。「元々自分はイレギュラーなのだから研究すれば、何とかなるのではないか。」漠然とした物であったが、成功した。
自分は「聖杯」を欺く事に成功し、英霊ルートではない魔術師のルートで「世界の根源」に辿り着いた。
それから、この場所に辿り着いた多くの者達の様に、自分の願いに「根源」の力を使う必要がないことに気がついた。
「彼の作っているものを使えば良いんじゃないか。」
「アカシック・レコード」言うなれば、「全の知識」から、彼の存在を知った自分は、彼の世界に移動し交渉をした。
あっさりOKを貰ったので拍子抜けをしたのだが、彼もいいうなれば「伝説の英霊」と成っていてもおかしくない存在なだけに、気が許せるはずがなかった。
しかし、これから長い付き合いに成るかもしれないからな。
おいしい紅茶は、作ってやるようにしよう。