二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

@Twitter.04/骸ツナ

INDEX|1ページ/1ページ|

 
お題:おでん(「あーん」てする)


「一口食べる?」
 コンビニのおでんの容器から、ふわりと白い湯気が漂う。そして、そう口にした綱吉の唇からも。
 真冬の公園のベンチで、綱吉と骸は並んでおでんを食べていた。
 学校の帰り道。寒い寒いといいながら、それでも『また明日』という言葉を口にするのがどちらももったいなくて、コンビニで温かいものを買って食べるのが、いつの間にか習慣になっていた。
 もちろん、高いものは買えない。おでんとか、肉まんを二人で一つとか。缶入りのコーンスープや、蜂蜜レモンのときもある。
 二人で小銭を出しあって買う温かいものは、そのまま二人の体だけでなく、心もポカポカと温める。まるで幸せみたいに。
 今日はおでんが安くなっていたから、綱吉はつくね串を骸は大根をと、珍しく別々に買ったのだ。
 つくね串を差し出した綱吉に骸が、ふ、と笑った。
「いただきます」
 と、綱吉の手を握り、そのまま引き寄せてつくねを一つ口にする。骸の手は冷たい。そのはずなのに。
「おいしいです」
「そ、そっか……っ」
 よかった、と呟いた綱吉の手は、まるで指先まで熱がいきわたったようだった。
作品名:@Twitter.04/骸ツナ 作家名:|ω・)