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はちゃめちゃな生活

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・・・・・・・これは夢だ。



・・・・・・そうに違いない。



俺は痛む米神を抑えながら必死にこの現実と戦っていた。



正直なところ昨日の事なんてあまりよく覚えていない。調子にのって飲みすぎた俺にも否はあるのだが・・・



「・・・・・・・体が縮むってありえない」



本当になんでこんな事になっているのか皆目見当がつかない



「・・・・もうやだ・・・・」

いつまでこのままなのだろうか、いや戻らない可能性だって捨てきれない

こうして負のスパイラルに陥りかけた俺にかけられた声



「やあ臨也、ゆっくり休めたかい?」


新羅・・・・ ?

真っ白い白衣、片手には白いマグカップ

つくづく白が好きな奴だ



「で?俺はなんでこんな事になってるわけ?この格好みて驚かないなんて何かしってるんだろ?」



普通の人間なら今の俺をみたら何らかの反応を示すだろう

それに対して俺の質問に対して新羅はただただ驚いた顔をしているだけだった



「なんとか言えよ」



「何?本気で覚えてないの?」


怪訝そうな顔で覗き込んでくる新羅。こう見ると整った顔立ちをしていると思う。

・・・・・・俺には負けるけど



「臨也聞いてる?」



「え?あぁごめん聞いてなかった」

考え事を始めると周りが見えなくなることがある

ほんと・・・悪い癖だ

波江にも幾度か注意された



「だーかーらーなんで君がそんな事になっているかっていうのを今説明してあげてるんじゃないか」

 

それから新羅は俺に昨日から今に至るまでの流れをおれに説明してくれた

・・・・・・幼稚園児でもわかるような口ぶりで



「要するに一言でまとめると酔った俺が酒と間違えて開発途中の薬を飲んだと・・・・・?」



「そういうこと。物分かりいいじゃないか」



最悪だ



「で・・・・その薬の効果はいつまで続くのかな・・・?」



自分でも寒気がするほど殺意のこもった声だったと思う

真顔で問い詰めようとする俺に新羅は馬鹿にしたように手を振った



「だから開発途中なんだってwそんなのを飲んだの君が初めてだし実証もされてないから分かんないんだよww」



それはつまり・・・・

「いつ戻るか分からないってことか?」

「そういうこと」



なんとも恐ろしい事実をサラッと口にするやつだ



「・・・・・・・・・・・・・」


「あのさぁ・・・落ち込んでるところ申し訳ないんだけどさ・・・・」



「なに?早く言ってよいらいらする」



「僕いまから往診に行かなきゃならないからさ。一旦出てってくれる?」



・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・はぁぁぁああぁあぁあ?!この状態で帰れって?!無茶言うなよ!!こんな格好で池袋歩いてみろ!シズちゃんに殺される!!」



ぜぇ・・・ぜぇ・・・・



「だ、大丈夫!何も此処から一人で帰れなんていってないよ;」



「じゃぁ新羅が送ってくれるの?」



「いいや?送ってくれるのはセルティだよ?」



再び沈黙のがつづく



え?送るってなにが?運びやが俺を送るって?!

いやいやいやいや

なんか屈辱的だ

必死な顔で頭を擡げながら悩む俺をみて堪えきれなくなった新羅が笑い出した



「だいじょうぶだってさっきから何回言えばわかるのさww今の臨也は子供なわけだし黙っとけば分かんないって☆」



そんなときインターホンが鳴らされる音が部屋に響いた・・・・






「・・・・・・お客みたいだね」



「誰??俺隠れといたほうがいい?」



「いや?まだ誰か何てわかんないしそこに居ていいよ」



それだけ言うと新羅は訪問者の対応に向かってしまった



「たくっ・・・冗談じゃない・・・いつまでもこんな姿でいられない・・仕事だってあっるのに・・・」



ドタバタドタバタ



「ちょっ臨也こっち来て!!」



「え?え?」



いきなりの事についていけない俺とは別に新羅は焦っているようだった



「ど、え?なに?なんなのさ?」



「うわさをすれば何とやらだね、ほんとに静雄が来た、なにかあったら怖いから隠れてて」



「は?」



自分でも青ざめるのが分かった、いや、細かく言えば冷や汗がすごいことも分かった、わかりたくなかったがこの状況では仕方ない






新羅いわく隠れていれば安全ということだ

まぁシズちゃんも他人の家で暴れるなんてことないだろうけどさ

それでも不安を感じてしまう

それと裏腹に好奇心もある

・・・・・あの2人なに話してんだろ

そっと覗いてみると



「そっかそれでこんなに傷だらけだったんだね」



「くそっあいつら絶対ころす」



なんだまたただの喧嘩か・・・

なんにも学ばないなんてほんとに単細胞だよね

「ん?誰だお前」

え?まさかばれた?!

サッと隠れたものの無駄だったらしい

後ろからおもいっきり掴みあげられてしまった

「し、シズちゃ、痛い・・・」

「俺のことしってんのか」

「知ってるもなにも・・・・・」

助けを求めて新羅のほうに目をやるが

駄目だ・・・完全に面白がってやがる

「おい新羅、こいつ誰だ」

「何言ってるんだい?それは君の大嫌いな臨也じゃないかぁ」

!!?

こいつ何ばらしてんだ!?

本当に命が危なくなりかねない・・・!

「あぁ・・・?こいつがノミ蟲だって?」

「静雄だってさっき聞いたろう?その子供が「しずちゃん」って読んだのをw」

「まぁ・・・な・・・・」

なにまじまじと眺めてんだよ気持ち悪い・・・・!

心の中で悪態をつき蹴りを繰り出したが

あれ?

届かない

羞恥と屈辱で顔が赤くなっていく

「まぁいい。俺は帰るぜ治療ありがとな」

え?

静ちゃんって俺を見たらいつも殴りかかって・・・ていうか殺しにきたよね?なんで今日はそんな普通なの?分けわかんない・・・・

「よかったね臨也wなにもされなくて」

「・・・・・・・」

「臨也?」

まぁ・・・あんな普通のシズちゃん・・・・見れただけでもいいか



ーEND-










作品名:はちゃめちゃな生活 作家名:高貴