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雲月 ルカ
雲月 ルカ
novelistID. 17043
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仲直りは上手くいかない

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俺には7歳年下の恋人がいる。
 まぁ、今までの人生、恋人がいなかった時の方が少ないけど遊びではなく、本気で愛しいと思った初めてで最後の相手だ。
 その愛してやまない恋人__帝人君と付き合って一か月。そして喧嘩して一週間が過ぎた。
 
「あ~...帝人君に会いたい...会いたい...会いたい....」

「うるさいわね!一週間も同じことを繰り返さないでくれる?仕事も溜まる一方だし...そんなに会いたいなら竜ヶ峰に謝って仲直りすればいいじゃない」
 
 まったくウザイ男ね!といいながら乱暴に置かれたコーヒーを気にすることなく一口のむ。

「謝れっていうけど、俺悪くないんだよ?確かに帝人君を放置したのは悪いとは思ってたけど、よりにもよって静ちゃんの名前の連呼ってマジでありえないよねぇ~。帝人君の口から出る言葉・名前は俺だけのモノなのに!!」

「そうやって意地を張った結果がそれならざまぁないわね」

 浪江が言った通り、意地を張った結果、一週間の間帝人からのメール・着信はまったくなく、チャット等にも参加しなかったので、帝人不足になり精神的・肉体的(むしゃくしゃを仕事で発散させた為)にも限界がきていたのだった。

「減給されたいわけ?それに意地を張ってるのは帝人君の方だろう?一週間もあったのに謝りに来ることも一切なかったしね!それに別れ際のセリフなんだったと思う?俺なんかと一緒にいたくないだってよ!俺がわざわざ忙しい時間を工面してやっととった休みだったのに、そのセリフだよ?暇な学生基準で考えてほしくないよね!」

(あ~もう、最悪!会話の相手が浪江だってことで思ってもない事までべらべら出でくるし...)

 思ってもないセリフが口から零れ落ちて柄にもなく自己嫌悪が湧いて出てくるが、相手が相手なのでまぁ、いっかとも思う。
 帝人君への俺の本心は帝人君だけ伝え、知っていてくれればいいからだ。
 けれど、それが間違えだった。

「そう...。だ、そうだけど?竜ヶ峰帝人?」

「...え?」

 茫然と浪江が視線を向けた方をみると、一週間ぶりの帝人君が目に涙をためて玄関からリビングに続く扉の所に立っていた。

 (う、嘘だろう?!)

「...臨也さんの気持ちはわかりました。どうしても会いたいと思ってここまで来たけど...迷惑だったみたいですね。暇な学生基準で会いに来てすみませんでした。もう、臨也さんの前には現れません!!失礼します!!!」

「ちょ、ちょっと待って!!誤解だから!!あー!もう!!帝人君待ってって言ってるでしょ!!」

 初め涙目、最後はキっと睨めつけてそのまま飛び出していった帝人君を、シャケットを羽織って急いで追いかける。その時に、浪江に三流並みに「後で覚えてろよ!!」と付け加えた自分が心底間抜けに思えた...。。。







<span style="color:#3333ff">本心を</span><span style="color:#6699ff">君に__</span><span style="color:#66ccff">___</span><span style="color:#66ffff">__</span>