チョコレート
シンプルなハート
「アレルヤ、ちょっとこっち」
にこにこと微笑む その人は まるでお日様だ
なんて思ったらハレルヤにバカにされた。
「なんですか?」
「手、だして」
「・・・?はい・・・」
ころころ、ころん
掌に転がったのは小さなお菓子が1、2、3・・・4個。
「チョコレート。 買出しに行ってきた時にな」
「あ・・・ありがとう・・・ロックオン・・・」
「どういたしまして」
にっこり、にこにこ
微笑むその人に促されひとつ 口に放り込む
「・・・! おいしい・・・」
釣られて僕もにっこり、にこにこ
掌に残ったチョコレートは残り3つ。
僕と、ハレルヤの分・・・。
口に広がる甘さはそのまま僕の胸にまで広がっていく――。