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貴方なんて消えてしまえ

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「…っ嘘つき……っ!」

 君が俺を思うのと同じように俺も君を思っているよ。
 君が望むなら君の望む言葉をあげる。
 君が望むなら心も身体も全部ぜんぶあげる。
 君が望むなら二人でどこか遠くへ逃げよう。
 君が望むならそれがどこでも構わない。俺が何より愛していた人間がいない所でも全く構わない。
 君が望むなら何だってしよう。
 君が望むなら誰でも殺してあげる。シズちゃんを殺せっていうなら俺のもつ全てを投げ打って、二度と世界が俺を受け入れてくれなくても、君が望むならあの化け物を殺して首を持ってきてあげる。
 君が望むなら紀田くんだって元通り君の隣に連れてきてあげる。
 君が望むならずっとずっと傍にいる。

「嘘つき、嘘つき嘘つき…!」

 帝人くん、君を愛しているんだ。
 俺は嘘つきだけれど、これは本当の言葉だよ。
 沢山の女に同じ言葉を聞かせたけれど、今この瞬間は、いやこの先ずっとこの心は、思いは俺の心は全部ぜんぶ君の、君だけのものだよ。
 だから信じて欲しいんだ。

 これは決して、君を騙すための言葉ではないと。

「信じられるとでも思ってるんですか僕が何も知らないとでも思ってるんですか」

 好きだよ、

「騙されているって知ってるのに頭では分かってるのに心がついてこない心は貴方を好きだと叫んでるそんな馬鹿で愚かな人間を僕を!観察して楽しいですかっ…」

 好きなんだよ

「やめて、僕は貴方を信じられない裏切られるのが怖いだから貴方を信じない、だからもうそうやって僕で遊ぶのは止めてください」

愛しているんだよ、本当に

「本当か嘘かとかもうそうゆうのは嫌なんです、貴方の言葉全てを、言葉だけじゃない行動も視線も小さな表情すらも、全部全て何もかも疑って裏の想いを本当の思いを探るのってもう嫌なんです疲れたんです辛いんです悲しいんです、!」

みかどくん、

「止めてくださいもう何も言わないで、言わないでもうお願いですから、お願いだからどうか僕の心から、




貴方なんて消えてしまえ。
作品名:貴方なんて消えてしまえ 作家名:ホップ