軋峰さん家紹介
本来はヤマハが提供していたパソコンソフトの名前。それが進化発展して作られた有機アンドロイドの総称。人間に一番近い素材で作られた機械。旧ボーカロイドの体質をそのまま受け取り、歌うことに特化した能力を持つ。フリーソフトから有料版ソフトまで、様々なオプションがあり、ダウンロードすることで踊りや家事を身に付けさせることが出来る。
カイトとメイコはその初期型。プロトタイプとも呼ばれる。調教は難しいが、一般流通し爆発的ヒットとなった初音ミクとは違ったマニアなユーザーが多い。設定や調教しだいでは、素晴らしい作品に仕上がることも。
「プロトタイプ」
初期型ボカロの総称。ボディーはカスタムされるので、主に搭載されているエンジンやＡＩに対して使われる。
「マスター」
ボカロの所有者。ボカロは半人権法によって保護される生き物なので、マスター登録が必要とされる。違法ボカロの所有者には厳しい罰則も設けられている。基本マスターになる制限はないものの、未成年は保護者の承認が必要。
設定
軋峰さん家
マスター：軋峰雪(きしみねゆき)
れっきとした男性。年齢は25歳で独身、仕事は引籠もり・・・と言われる小説家。絵本からミステリー、時代物まで何でもこなす三文文筆家。頼まれればゴシップ誌の記事だって書く。何につけても極端な性格をしており、程々になどという言葉は軋峰の中にない。
中古ショップで新古品として売られていたカイトを見つける。話題の盛りも過ぎたので買ってみるかとニコニコ一括現金払い。値段は、中古でも新車が一台買える程度だったらしい。音楽に関しては、玄人裸足で逃げ出すピアノ技術の持ち主。その他歌やギターなど何でもこなすジェネラリスト。一時期伴奏屋として有名だったらしい。当時付いたあだ名は「黒い子猫ちゃん」。今この名前を呼ぶと切れる。問答無用で暴れるので注意が必要。
ボカロ：カイト(後に海と呼ばれます)
中古品店で売られていた初期型ボーカロイド男性体。外見は２０代前半ぐらいで、現在流通しているカイトよりも少し年齢が下設定になっている。一度もマスターが付いたことが無く、企業ＰＲ用に使われていた。軋峰家に来た当初は寡黙、無表情、無感情の三拍子がそろっていたが、最近では自我が発達し個性が出てきた。三度の飯よりアイスが好きで、小言も多い、泣き虫で甘えた。軋峰のことは大好きだが、もう少し引籠もりを直して欲しいと思っている。車の運転が出来る。マイブームはマスターの事を雪さんと呼ぶこと。
ボカロ：アカイト(後に紅と呼ばれます)
カイトの亜種。カイトを買った中古店で廃棄処分される寸前だったところを軋峰が引き取った。今では正式に登録されたボカロ。軋峰家に来た二号。我儘で傍若無人、マスターの事を振り回す天才だが、実は結構寂しがり。辛いモンが好きで甘いものが嫌い。カイトのことは下僕扱いしている。見た目はカイトと同じぐらい。軋峰の事が大好きで、その感情を素直に表に出す。フリをしてツンを演じるのがマイブーム。
ボカロ：帯人(後に玄と呼ばれます)
カイトの亜種。カイトと紅を買った中古店で暴れていたところを軋峰が引き取った。軋峰には最初から良く懐いている。軋峰命のヤンデレはそのままだが、カイトとアカイトのことも大好き。アイスピックは通常装備で左目に包帯を巻いている。基本は無口で素直だけど、フラグが立つと暴れるは自傷するはで大変。見た目は１５，６歳ぐらいで中身もそれぐらい。上二人よりも幼いので、上二人に弟扱いされる日々。軋峰と目線がい同じ。マイブームは軋峰に引っ付いてカイトとアカイトの反応を見ること。
隣人：工藤エナ＆ユナ夫妻
軋峰さん一家の隣人でビアンな夫婦。同じ苗字なのは偶然だけど、二人にしてみれば必然らしい。軋峰を弟扱いしては何かと世話を焼いてくれる素敵でうざったい隣人。初期型のメイコ、初音ミクのマスター
軋峰と三体のボカロの愛の行方が気になると言っては押しかけてくるつわもの。軋峰の伴奏屋時代では良く一緒に組んで仕事をしていた。エナはフルート、ユナはバイオリンの名手。二人そろってコンテスト荒らしと称され、若い頃に財産を築いて只今隠居中。
仕事：響谷夏木(ひびやなつき)
軋峰の仕事仲間。週刊誌を中心としたフリーライター。主に芸能ゴシップ担当。火の無い所に煙を立てる名人で、毎回締め切り近くなると軋峰に泣きつく。密かに軋峰を狙っているけど、ボカロ三体に阻まれる日々。軋峰の昔からの知り合いらしいが、詳しいことは不明。なんだかんだで軋峰も響谷に甘いので、目下軋峰家ボカロの一番の敵。ただいま帯人を中心とした抹殺計画が進行中。