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You are not a boy!!

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ドン・ボンゴレ。そう音を作る唇は魅力的だ。男だったら衝動的に口づけるのが当然。そんな唇が肩書きとはいえ自分を呼ぶのだ。悪い気など起こるはずがない。例え露骨な打算ゆえであったとしても。自分に何らかの価値を見いだして、身体を投げ出す女の覚悟は鮮やかだ。


と、随分擦れたことを考えるようになったなあ、そう沢田綱吉は独白する。逃避だ。彼は擦れるどころかまだまだ青かった。だから執務室に押し掛けた美女に、一言も、まだ返せていない。返せず、からだの上。赤いマニキュアが踊るように撫でていくのをなんとか受け入れていた。が、いっぱいいっぱいだ。

なんでこんなことに。沢田はぐるぐる、無駄に頭のシナプスをつなぐ。真面目に仕事をして会食もこなし、やっと帰宅した。さて仕事の続きだタノシイナアアと、いうところでのこの事件。
なんとか穏便に友好的に、美女にご退出願おうと苦心するが相手のが数枚上手。敵わない。というかいまこの人舌舐めずりしたんだけど!?いやっちょ、シャツの下、これ乳首撫でられてない!?



神聖なる仕事場で貞操の危機!リボーンに殺される!それでなくとも今。

今あんまりにも悩ましいことがあって身が持たないってのに!!





「やめてくれる?それは」


それは、僕の。

愛らしいソプラノの音がありきたりにただれ始めた空間を裂く。

さっと骨の髄まで血が引いた音を沢田は確かに耳にした。それもつかの間。今度は一気に血が熱を孕んでからだをめぐる。


来ちゃった。来てしまった。
ドン・ボンゴレを悩ませるかの方が!


ギチギチと顔を声が聞こえた方へ。時計のギミックよりもぎこちなく動かす。
うっすら涙目になった沢田の瞳に映るは、雲雀恭弥。
ただし、10歳前後の。









雲雀恭弥の体細胞逆成長の原因は不明だ。本人いはく「朝起きたら身体が乳幼児だった。それ以外に特に支障なし」。そうだろうとも。ご本人さまは自分が赤ん坊になったくらいではもうびびらない。可哀想なのは雲雀恭弥の布団にて雲雀恭弥そっくりの赤ん坊を発見し保護した草壁哲矢だ。「てう、ぼんごえにれんらう」なんて言われた、草壁だ。





常識などとっくに捨てた沢田ではあったが、人間が頭脳はそのまま、見た目は子供になる。そんなこと、漫画以外で起きていいことなのか、専門家に心の底から問いただしたい気分になった。


だって。


一月前。それまで不遜に周りを嘲笑っていた男が、紅葉のおててで自分の頬を挟み、ミルクを吸うことにしか使わないはずの唇でちう。ちゅーだ。雲雀恭弥が。というか赤ん坊が!ムスッとした顔をして、「つなよち」。
嫌だこんな赤ん坊!そう心で叫んだ記憶は新しい。心で、だ。だって。リボーンでさえ渋々抱えられていたのにオレにはしっかり腕回してくるんだよ!?わざとらしい泣き声なんかあげず、ぎゅううっ、してそのまま、すやすやするんだよ!?なにこれ。

ああやめてくれやめてくれるかな本当に。いくら普段すげなくされ過ぎているからって。




赤ん坊のあなた相手にまで、振り回されたくないんだよ!


そう、駄々漏れに唸ってから一月。


雲雀は徐々にもとの成人男性の身体へと戻り始めている。ハレルヤ!



しかし、障害が、ひとつ。









「まったく。あれくらいあしらえないの」


「ううっ…あんたとはできがちがうんですよおおっ」

「第一、君女相手で勃つの苦労し」


「お願いします!外見年齢考えて!ギャップぱねえのあんたは!」


「まあ、もう少しだ」


「ええ、はやくもとのオレより大きいヒバリさんに戻ってください」


「昨日、精通したんだ」


「…はい?」


「あと、もう少しでこの身体も使えるようになる。だから」




若い僕と浮気しないかい、ボス。















外見、15で中身25の色気持ったヒバリさん。ヤバイと思います。
作品名:You are not a boy!! 作家名:夕凪