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守山 潤也
守山 潤也
novelistID. 24071
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ふたりだけのトクベツな秘密と時間

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大神零。
CODE:BREAKRE:06。
目的:捜シ者を殺すこと

捜シ者。
Re-CODEリーダー。
目的:パンドラの箱

二人は敵同士。
でも…兄弟でもあるのだ。
エデンは未だに捜シ者を恐れている。
何の罪もないものを勝手に悪と決めつけ殺す。
自分たちで面倒なことを引き起こしたのだ。
零は「捜シ者」を追っている。
表上は。の話しだが…
「…零、何を考えているんだい?」
「何も……」
誰も知らない。
二人だけの秘密部屋。
まだ、朝方。鶯が綺麗な泣き声で鳴いている。
裸のまま捜シ者はベッドで眠っていた。
零はちゃんと服を着て、捜シ者が起きるのを待っていたかのように椅子に座ってゆったりしている。
「もう、朝なのか…ついさっきまであんなに真っ暗な闇なのに」
「…」
「時間が経つのは早いな」
捜シ者が話すことを零は黙って聞いている。
この二人は、誰も知らない二人だけの部屋を持ち、誰にも気づかれないように会っている。
このことは虹次以外知らない。知っているといっても、この部屋までは知らない。
……ここは、誰も踏み込めない二人だけの部屋だからだ。
「零……そんなとこに座ってないでこっちにおいでよ…」
ちょっと寂しそうな顔をして零を誘惑する。
零は仕方がない、と、いう顔でベッドに入る。
すると、捜シ者は零の腰に纏わりつく。
「…ん、あったかい、零の匂いがする」
零は抱きつかれても気にせず涼しい顔をしている。
この捜シ者の行動はいつものことなのだ。
「零、この傷…どうしたの?」
捜シ者が零の体でふと、新しい傷を見つけた。
「…この前、喧嘩してかすっただけだ」
零は傷のことなどまったく気にしていなかった。
捜シ者に言われるまで忘れていたかもしれない。
「零…」
「…」
捜シ者の手が零の顔に移動する。そして、軽く真っ白な頬をなでる。
と、思ったらいきなり抱きしめられる。
「…何だ、いきなり」
さすがの零も抱きしめられるとは思っていなかったようだ。
「…誰にも渡さない…零は、私だけのものだ…」
捜シ者は、傷を見つけると必ずこういうのだ。
「零は…私の元から離れないよね…?」
「…」
「答えて」
「…そんなの…聞かなくても…分かってる癖に」
「零の口から…聞きたいんだ」
「……あぁ、離れない…でも」
「でも?」
「…あんたは…いつも、聞くばかりで…」
捜シ者は驚く。こんなに零は取り乱したりしない。
だが、今は違う。不安が顔に浮き出ていた。
それに捜シ者は気づいた。
「心配しないで…私はお前を離したりしない…離すものか」
「…嘘だ…」
「本当だよ…もし、離れたら私を殺せばいい」
「何だよそれ…」
めちゃくちゃなことを平気で言う捜シ者。
「大丈夫…私は嘘をつかないだろう?お前が一番よく知っている」
そうだ。零は捜シ者のことを一番知っている。
嘘をつかないことも。ね。
「…んっ」
ふと、捜シ者はキスを落とす。
「…ふっ…ん」
キスされることは嫌ではなかった。むしろ、うれしかった。
でも…そこには…せつなさという気持ちもあった。
二人はこうして朝を過ごすのだ。
続く