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ちぇしゃ猫。
ちぇしゃ猫。
novelistID. 16705
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Let’s play the death game

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俺は静ちゃんのことが好きだ。


だけどそれを伝えられない。


理由は簡単だ。


俺と静ちゃんは『殺し合い』する関係なのだから――――




―――――





いつもそうだ。



街で会うと、すぐに『殺し合い』を始める。



そして気が済むまでする。



それが日常。


だけど、俺の思いは増していくばかりだ。


だから今度会ったら、言ってやろう。








好きだと。





――------




「はぁ?頭でも打ったか?臨也君よぉ………」


「本当だよ、静ちゃん、君のことが好きだ」


殺し合いの最中に言ってやった。




やっぱり静ちゃんは信じてくれなかった。


だから俺は行動で示した。



静ちゃんの隙をついて、キスしてやった。



「ん!?………んぅ///ぷはぁ///い、臨也!何しやがる!」




そう言って俺を突き飛ばした。




そのとき、俺は見てしまった。







(なんで顔を赤くするんだ)

(なんで少し震えているんだ)

(なんでそんなに泣きそうな顔をしているんだ)










どうして、どうして、










どうしてそんなにも俺を期待させるんだ





だからつい、言ってしまった。





「な、なんで嫌いな奴にキスされて顔が赤いの?」







苦笑交じりに言った。







静ちゃんはビクッと震え、俺を見た。






「もしかして、ファーストキスだったりして?」







追い打ちをかけた。










だから、だから、










期待させるようなことをしないでくれ










思いが伝わった気になってしまう







俺が泣きそうだった。
















「なにしてんの?殺すよ?」










そう言ってナイフを向けた。









もう、いいんだ










この関係を壊したくないんだ










だからあきらめた










これからも俺たちは殺し合いを続けるだろう












だから、どうか
















俺を期待させるような目で













俺を見るな











Let’s play the death game――






(さぁ、殺し合いを始めよう――)(君に思いが伝わる前に)