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前夜祭

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折原臨也の考察



 まあ、確かに俺はお金は持ってる。それこそ多少遊んでも不自由しないくらいは。
 だから“欲しい”と言われれば大概の物は買ってやれる。
 でもね、俺はそうじゃないと思うんだ。何がって?
 誕生日プレゼントだよ?しかも好きな子の誕生日!
 だったらさ、貰ったプレゼントの中でも一番嬉しいと思われるようなものあげたいじゃない?
 じゃあ、彼が貰って一番嬉しいものは何か?そもそも彼は何を求めているのか?
 言わずもがなそれは非日常だ。
 そもそも“物”ならお金さえあれば誰でも用意できる。そんなものをあげたってつまらない。どうせなら俺しかできないことをしてあげたい。
 なら俺が彼の為に用意すべきプレゼントは一つしかない。
「俺が君の為を思って創った非日常なんだから当然君は一番喜んでくれるよね?」

作品名:前夜祭 作家名:烏賊