ずっと隣で。
――嫌いや
って突っぱねてくれたらもっと楽やったんとちゃうん?
親分と子分…近いような遠いような、微妙な距離。
いつも、貴方の後姿を見とった。
隣の国や結婚相手とじゃれついて…むっちゃ幸せそうやった。
あの太陽みたいな笑顔を浮かべて…
――フランシスー!!
とか(笑)
ウチらにもその笑顔を向けてくれたけど、
やっぱり独り占めしたかってん。
ウチだけに向けて欲しかった。
ウチだけを見て欲しかった。
ロヴィーノ君もそう思ってたと思うで?
自分は子供だから…無力だから…子分だから…
あの子もあの子なりに考えて、身を引いた。
でも、ウチは違う。
欲しいモンは欲しい、手に入れたい。
…ゴメンな。
我侭やな。
お兄ちゃんにも、もうやめとけって言われた。
それでも、抑えきれへんかってん…
貴方を思う気持ちが―――
ホンマ…罪な人。
周りに太陽みたいな笑顔振りまいて、それで人の好意に気付かへんとか…
それも含めて、貴方は貴方。
わかってるよ。もう戻れへんってことぐらい。
だから、そんな目で見やんといて。
ウチは貴方を愛してる。
うん、そうやで?
独り占めしたいから…もう、誰もいやへんよ?
隣の国も結婚相手も…あぁ、ロヴィーノ君やお兄ちゃんもな。
怖がらんといて…
これから先はずぅっと二人っきりやねんから。
―――――――――――――…
やっと…太陽を閉じ込められた。